内容紹介
人口100万を数え、近世では世界最大の都市といえる江戸。膨大な日常消費は草の根レベルの活発なリサイクルで支えられていた。藁、竹、灰、みな太陽エネルギーの有効利用でよみがえる。現代では忘れられ、失われてしまった江戸庶民の合理的でムダのない暮らしの知恵を描いた「大江戸事情」シリーズ第4作。(講談社文庫)
江戸庶民の合理的でムダのない暮らしの知恵藁、竹、下肥、灰など、太陽エネルギ-を有効利用していたリサイクル都市「江戸」。現代人の生活に警鐘となる驚くべき知恵の数々。「大江戸事情」シリ-ズ第三作
目次
まわる
照明は去年の太陽だった
稲藁が国を支えた
竹は万能の素材だった
着物は畑でできた
食べものは肥料の原料だった
家庭の竈は化学工場だった
木を切って森林ができた
人を運ぶ車はなかった
木を守って魚を求めた
太陽が水車を廻した
江戸のリサイクル
リサイクル
あとがき
参考文献
挿絵の出典
文庫版へのあとがき
製品情報
製品名 | 大江戸リサイクル事情 |
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著者名 | 著:石川 英輔 |
発売日 | 1997年10月15日 |
価格 | 定価 : 本体640円(税別) |
ISBN | 978-4-06-263612-4 |
判型 | A6 |
ページ数 | 380ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 『原子力文化』’92年1月号~’93年12月号に掲載されたものを、大幅に加筆・訂正し、’94年8月に小社より刊行 |