内容紹介
なぜ、私の前に世界は「現象」しているのか。この問いを巡り、現象学の祖はいかに思索し、どのような限界に漸近していたのか。気鋭の哲学者による驚きに満ちた「現象学」解読の、そしてフッサール超克の試み。(講談社選書メチエ)
なぜ、私の前に世界は「現象」しているのか。この問いを巡り、現象学の祖はいかに思索し、どのような限界に漸近していたのか。気鋭の哲学者による驚きに満ちた「現象学」解読の、そしてフッサール超克の試み。
目次
- <プロローグ> 「頭の悪い」哲学者、フッサール
- <第1章> たび重なる「転回」――数学から超越論哲学へ
- 1 数学から心理学へ――第1の「転回」
- 2 心理学から論理学へ――第2の「転回」
- 3 論理学から超越論哲学へ――第3の「転回」
- <第2章> 事象そのものへ――「現象」への還元
- 1 デカルトとフッサール――懐疑と還元
- 2 中立性変様――超越論的還元を可能にするもの
- 3「私には~と思われる」――「真理」とは何か
- 4 超越論的現象学は独我論か――「超越論的なもの」をめぐって
- <第3章> 記号と意味――「現象」の内実
- 1 本質直観と想像力――形相的還元
- 2 想像力の根本性
- a フッサールとフレーゲ
- b カントの「カテゴリーの超越論的演繹」をめぐって
- c ヘラクレイトスと「自己同一的なもの」の生成
- 3 虚構としての現実――あるいは「意味」
- <第4章> 身体と私――「現象」の媒体
- 1 現象を見てとる者――「私」
- 2 身体としての私――「自由」と「間身体性」
- 3 私――アクチュアリティかヴァーチャリティか
- <第5章> 世界――「現象」の場所
- 1 さまざまな「自我=私」――「経験的なもの」と「超越論的なもの」
- 2 純粋自我から世界へ――「現象すること」そのことをめぐって
- 3 世界とは何か――「生活世界」への還元
- 4 「原箱舟」――あるいは「場所」
- <第6章> 時間と他なるもの――「現象」の外部へ
- 1 時間とは何か――「不在」ということ
- 2 場所と「他なるもの」――「起源ならざるもの」へ
- <エピローグ> 起源への遡行――ただひとつの「問い」
製品情報
製品名 | フッサール 起源への哲学 |
---|---|
著者名 | 著:斎藤 慶典 |
発売日 | 2002年05月10日 |
価格 | 定価 : 本体1,800円(税別) |
ISBN | 978-4-06-258240-7 |
通巻番号 | 240 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 304ページ |
シリーズ | 講談社選書メチエ |
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