「ごじゃ」の一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ
- 電子あり

内容紹介
「兄貴が殺られたから言うとんの違う。山口四代目が殺られとるんじゃ。よう親の敵も討てんのやったら、ヤクザやめとけ、ボケーッ!」
山口組最高幹部だった竹中武は、兄・竹中正久(山口組四代目組長)が殺された「山一抗争」の政治決着を嫌って山口組を離脱。山口組を誰より愛しながらも敵に回し、孤立無援で闘い、そしてついに敗れなかった。
長いものに巻かれず、堅気を泣かさず、金儲けが下手だった武は、「こんな生き方しかでけへんのや」と時代遅れの頑固さを自嘲し、ヤクザ仲間にさえ疎まれることを承知で「筋(すじ)」にこだわり続けた。
本書は「最後の任侠ヤクザ」とも言われる竹中武の生涯を、初公開となる本人の肉声ビデオと最新証言でたどった本格評伝である。「山一抗争」「宅見暗殺」「五代目交代劇」「中野会問題」「二代目竹中組」などの隠された真相にも迫る。
目次
- 序章 「男で死にたい」
- 第一章 播州ヤクザ
- 第二章 山口組直系竹中組
- 第三章 四代目山口組の暗雲
- 第四章 山広の命(たま)
- 第五章 五代目選びの苦悩
- 第六章 山口組離脱
- 第七章 山竹抗争
- 第八章 宅見暗殺
- 第九章 雪解け
- 第一〇章 中野会と弘道会
- 第一一章 新生竹中組
- 第一二章 遺志を継ぐ者
製品情報
製品名 | 「ごじゃ」の一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ |
---|---|
著者名 | 著:牧村 康正 |
発売日 | 2017年04月26日 |
価格 | 定価 : 本体1,700円(税別) |
ISBN | 978-4-06-220607-5 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 346ページ |
関連シリーズ
-
燃えるだけ燃えよ 本田宗一郎との100時間
-
夢を追い続ける男
-
小説小林一三
-
田沼意次
-
開成をつくった男、佐野鼎
-
伝記 吉川英治
-
大拙
-
最後の馬賊
-
黙してゆかむ 広田弘毅の生涯
-
気がつけば動物学者三代
-
庄野潤三ノート
-
天人 深代惇郎と新聞の時代
-
佐治敬三と開高健 最強のふたり
-
ピストルと荊冠 被差別と暴力で大阪を背負った男・小西邦彦
-
スエデンボルグ
-
アラビア太郎
-
大宰相 田中角栄
-
靖国と千鳥ケ淵 A級戦犯合祀の黒幕にされた男
-
メディアの怪人 徳間康快
-
世界一の映画館と日本一のフランス料理店を酒田につくった男
-
聖の青春
-
ココ・シャネルの真実
-
カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり
-
灯台の光はなぜ遠くまで届くのか
-
9・11の標的をつくった男 天才と差別建築家ミノル・ヤマサキ
-
奇蹟の画家
-
拗ね者たらん 本田靖春 人と作品
-
中原淳一 美と抒情
-
「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯
-
いわさきちひろ 子どもへの愛に生きて
-
みんな昔はこどもだった
-
女が美しい国は戦争をしない 美容家メイ牛山の生涯
-
ジークムント・フロイト伝
-
イーロン・マスク 未来を創る男
-
それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
-
郷愁と童心の詩人 野口雨情伝
-
無敗の剣聖 塚原卜伝
-
二つの星 横井玉子と佐藤志津 女子美術大学建学への道
-
本多勝一 逝き去りし人々への想い
-
不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生
-
革命をプロデュースした日本人 評伝 梅屋庄吉
-
城山三郎伝 筆に限りなし
-
孫正義 起業のカリスマ
-
パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
-
牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか
-
ムネオの遺言 逆境から立ち上がる37の方策
-
エニグマに挑んだ天才数学者 チューリング
-
室生犀星
-
加藤周一を記憶する
-
宮内義彦-「かんぽの宿」で露見した「政商の手口」