日本人のひたむきな生き方

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日本人のひたむきな生き方
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内容紹介

北海道とジンバブエ、福島、千葉と静岡、東京、滋賀、兵庫、佐賀。いずれも私たちのすぐ隣にいてもおかしくない「ふつう」の人たちだが、平坦な人生など一つもない。……この7人の人々に共通するものを敢えて挙げるならば、「自分にはこの道しかない」と信じた者の強さ、この本の題名に冠したひたむきさであろう。囲に流されず、自分の務めを果たしてきた普通の日本人7人の物語。


この本では、日本(およびアフリカ)のさまざまな地域に根を下ろし、長い時間をかけて、その人にしかできない仕事を成し遂げてきた7人の人生を訪ね歩いた。
北海道とジンバブエ、福島、千葉と静岡、東京、滋賀、兵庫、佐賀。いずれも私たちのすぐ隣にいてもおかしくない「ふつう」の人たちだが、平坦な人生など一つもない。無謀とも思える冒険や賭けに出た人もいれば、思わぬ災厄や裏切りで運命が変転した人もいる。食うや食わずで苦しんだ人。差別や偏見と闘ってきた人。それぞれが刻んできた人生の譜に、「日本人」で簡単にくくれる何かが存在するのかは、正直、今となってもわからない。
それでも、この7人に共通するものを敢えて挙げるならば、「自分にはこの道しかない」と信じた者の強さ、この本の題名に冠したひたむきさであろう。「信念」や「情熱」と呼べば美しいが、望んでそうなった人ばかりではない。偶然の出会いに導かれた、ほとんど思い込みに近いものだってある。けれども彼らはいつしか、こうとわが道を思い定め、黙々と歩み続けてきた。一途に、逆境に屈せず、周囲に流されることなく。そして、どの人も自分のしてきた仕事を声高に誇ったり、大袈裟に苦労を語ったりしない。淡々と振り返り、「たいしたことはしてませんよ」と笑っている。その姿をこそ私は「美しい」と思う。(本書 あとがき より)

目次

  • 第1部 人のために生きる
  • 1 眠らない街の小さな灯火
  • 片野清美(エイビイシイ保育園園長)
  • 駆け落ちから始まった
  • 子供たちとの別れ
  • 歌舞伎町前の24時間保育園
  • 「偏見・金策・認可」との闘い
  • 新しい家族として
  • ぎゅっと抱きしめればいい
  • 2 土の人が「まち」をつくる
  • 吉井茂人(「長浜まちづくり株式会社」コーディネーター)
  • 魯山人の館から
  • 商店街イベントに知恵を絞る
  • 歴史や文化を捨てずに活かす
  • 「黒壁のまち」大成功の舞台裏
  • 観光都市から家族で住む町へ
  • 「土の人」の仕事哲学
  • 第2部 好きな道を生きる
  • 3 アフリカに渡った偉大な母 
  • 高橋朋子(アフリカ音楽プロデューサー)
  • 北の港のアフリカンダンス
  • ボブ・マーリーが教えてくれた
  • 足元を照らす月のように
  • 「石の家」ジンバブエという国
  • 子供たちを導く「お母さん」
  • 豊かさはお金で測れない
  • 4 いつかイルカと話す日
  • 村山司(東海大学海洋学部教授)
  • しゃべるシロイルカ
  • 1本の映画から始まった夢
  • イルカは“嫌われ者”だった?
  • 失業時代を支えた恩人たち
  • 科学者にとって研究とは何か
  • 第3部 あきらめずに生きる
  • 5 原発に負けない「百姓」の米
  • 秋元美誉(農家)
  • 放射能に奪われた村
  • セシウムを寄せつけない「土の力」
  • 「田んぼ、畑、虫、山」
  • アイガモ農法へのこだわり
  • 自分でやらなきゃ再生しねえ
  • 6 素人主婦、社長になる
  • 藤波芳子(昭和精機株式会社会長)
  • 就業経験ゼロで社長に
  • 夫が家を出て行った
  • わが社の使命は「継続」
  • 「女にできるはずがない」を跳ね返す
  • 子供たちに伝える過去、託す未来
  • 7 郷土を醸した復活の酒
  • 飯盛直喜(富久千代酒造・蔵元杜氏)
  • 天下を獲った佐賀の酒
  • 望まなかった帰郷
  • 父の執念に動かされ
  • 「郷土を錦とする」ために
  • 夢のために失ったもの
  • 永遠に未完成の仕事

製品情報

製品名 日本人のひたむきな生き方
著者名 著:松本 創
発売日 2015年07月29日
価格 定価 : 本体1,400円(税別)
ISBN 978-4-06-219632-1
判型 四六
ページ数 242ページ

著者紹介

著:松本 創(マツモト ハジム)

松本 創(まつもと・はじむ)
1970年、大阪府生まれ。神戸新聞記者を経て、現在はフリーランスのライター・編集者。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している。著書に『ふたつの震災―[1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(共著、講談社)。『生きるためのサッカー ブラジル、札幌、神戸 転がるボールを追いかけて』(共著、サウダージ・ブックス)ほか。

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