OL誕生物語 タイピストたちの憂愁

オーエルタンジョウモノガタリタイピストタチノユウシュウ
著:原 克
OL誕生物語 タイピストたちの憂愁
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内容紹介

OLの起源は意外に新しい。第一次大戦後の「職業婦人」と呼ばれる女性の出現。都市型知的女性労働者という存在はそれまでにない、きわめてモダンな社会集団だった。
「家計補助」「趣味修養」あるいは「自活の途を立てる」ため、台所から街頭へと進出した女性たちは、男性原理中心の職場に入り込み、いかなる人間関係のなかで、どんな仕事をしていたのか。
タイピスト、電話交換手、デパートガールなど会社での「補助的な仕事」を割り振られる一方、職場の花であることを求められ、結婚を機に早期退職を迫られる。「家庭内存在」であった時代には体験したことのない社会環境・労働環境のなかで彼女たちは何を思い、どう対処していったのか。大正~昭和初期の働く女性たちの意思と苦悩と悲哀、時代を支配するイデオロギーを、表象分析の手法で読み解く。

目次

  • 第一章 ラッシュアワーにも慣れました
  •        近代への通過儀礼/パス連盟の甘いささやき/モデルノロヂオ/事務服というイデオロギー/ハイカラになりなさい
  • 第二章 オフィスの花と呼ばれても
  •        窓際の空席/騒音の誕生/思考絶縁器/給湯室、のようなもの/冷たいアルミ弁当箱
  • 第三章 課長、それは無理というものです
  •        課長の無理難題/処女林の鬱屈/不平不満アンケート/スピード競技会/できるOLの罠
  • 第四章 残業デス、頑張るしかないわ
  •        働く女性の系譜学/新興職業婦人の定義/サラリーマン恐怖時代/日本は女の働く国だ/職業婦人は知能が退化する/オフィスの花の悲劇

製品情報

製品名 OL誕生物語 タイピストたちの憂愁
著者名 著:原 克
発売日 2014年02月27日
価格 定価 : 本体1,900円(税別)
ISBN 978-4-06-218790-9
判型 四六変型
ページ数 338ページ

著者紹介

著:原 克(ハラ カツミ)

1954年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程満期退学。独ボーフム・ルール大学、ベルリン・フンボルト大学客員研究員を経て、現在、早稲田大学教授。
専門は表象文化論、ドイツ文学。19~20世紀の科学技術に関する表象分析を通じて、近代人の精神史、未来を指向する大衆の文化誌を考察。
著書に『身体補完計画』『気分はサイボーグ』『美女と機械』『流線形シンドローム』『サラリーマン誕生物語』など多数。