内容紹介
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。心に染みる人間ドラマ!
私たちがあの場所に沈めたものは、いったい何だったのだろう。
五十数年前、湖の底に消えた村。少年が知らない、少女の決意と家族の秘密。
誰もが生きていくため、必死に「嘘」をついている。
いま最もまぶしい作家が描く、成長と再生の物語。
老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」敦子の頼みが、逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは。大切な人たちの中で、少年には何ができるのか。絶望と希望を照らす作家・道尾秀介がおくる、心に染みる人間ドラマ!
製品情報
製品名 | 水の柩 |
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著者名 | 著:道尾 秀介 |
発売日 | 2011年10月27日 |
価格 | 定価 : 本体1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-06-217257-8 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 290ページ |
初出 | 『小説現代』2010年11月号~2011年7月号 |