政治の衰退 下 フランス革命から民主主義の未来へ

セイジノスイタイゲフランスカクメイカラミンシュシュギノミライヘ
政治の衰退 下 フランス革命から民主主義の未来へ
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

人類誕生からフランス革命に至るまでをグローバルに俯瞰し、「歴史の始まり」を書いたと評された前作『政治の起源』を引き継いだのが本書『政治の衰退』。下巻は第2部「諸外国の制度」の第19章「アフリカの嵐」以降を収めた。
自由で民主的な政治制度を達成するには、「国家制度」「法の支配」「政府の説明責任」の3つが要件となるが、3つがバランス良く整うのはむずかしい。アラブ、アフリカ、ヨーロッパからアメリカ、東アジアまで、フクヤマの歴史的、思想的洞察が展開される。

【アメリカの病】
国家権力に不信を抱くアメリカは、「国家制度」ではなく「法の支配」を優先した。その結果、すべては訴訟によって決められ、連邦議会では利権争いが繰り広げられている。トランプ大統領誕生前の本書で、フクヤマは予言のごとく異形のリーダーを生み出した「アメリカが抱える病弊」を抉り出す。
【中国の国家権力】
秦の始皇帝による官僚制度こそ、近代的国家制度の始まりだ。しかし超越的な宗教の伝統を持たなかった中国では「法の支配」の概念は生まれず、いまだ自由や「説明責任」の制度を整えていない。経済格差と汚職の蔓延から生まれる社会の不満。拡大する中産階級が突きつける「説明責任」に対し、法を支配の道具として用いる中国共産党はどのように答えるのか。
【日本の官僚制度】
近代化以降、「国家制度」を強固にした日本では、官僚制度の自律性が強まり、軍部の暴走という凶暴さすら生んだ。近年でも官僚制は機能しているが、「難しい問題は先送り」とするなど制度として疲弊しつつある。裁判という「法の支配」よりも非公式な紛争解決を好み、市民政治運動が脆弱な日本が目指すべき民主政とは何か。

「衰退」は制度自体がもっている本質が原因となり、ルールが硬直化するなどして、どんな体制においても起こり得る。とはいえ、政治の衰退は民主主義体制におけるシステミックな統治能力の危機ではない。衰退を避けることはできないが、それを乗り越えて民主主義が勝ち残るには、いま何が必要なのか? フクヤマ政治理論の集大成、ついに完結!

目次

  • 第19章 アフリカの嵐
  • 第20章 間接統治
  • 第21章 自生的もしくは移植された統治制度
  • 第22章 普遍語
  • 第23章 強力なアジア国家
  • 第24章 中国における法をめぐる苦闘
  • 第25章 中国の国家再生
  • 第26章 3つの地域
  • 第27章 民主政が拡大したのはなぜか
  • 第28章 民主政への長い道のり
  • 第29章 1848年から「アラブの春」まで
  • 第30章 中産階級と民主政の未来
  • 第31章 政治の衰退
  • 第32章 裁判所と政党の国
  • 第33章 連邦議会とアメリカ政治の家産制復活
  • 第34章 拒否権政治国家アメリカ
  • 第35章 自律と服従
  • 第36章 政治秩序と政治の衰退
  • 注釈
  • 解説(会田弘継)

製品情報

製品名 政治の衰退 下 フランス革命から民主主義の未来へ
著者名 著:フランシス・フクヤマ 訳:会田 弘継
発売日 2018年12月06日
価格 定価 : 本体3,000円(税別)
ISBN 978-4-06-217153-3
判型 四六
ページ数 386ページ

著者紹介

著:フランシス・フクヤマ(フランシス・フクヤマ)

1952年アメリカ・シカゴ生まれ。コーネル大学で古典哲学を学んだ後、ハーバード大学大学院で政治学博士号を取得。ランド研究所を経て、1980年代に米国務省政策企画部で中東・欧州を担当。1989年11月、ベルリンの壁崩壊直前に外交専門誌『ナショナル・インタレスト』に発表した論文「歴史の終わりか?」は大きな波紋を投げかけた。現在は、スタンフォード大学でシニア・フェローを務める。

訳:会田 弘継(アイダ ヒロツグ)

1951年埼玉県生まれ。青山学院大学教授。米誌The American Interest 編集委員。東京外国語大学卒業後、共同通信社に入社。ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを歴任。日本記者クラブ理事を務めた。著書に『追跡・アメリカの思想家たち』『破綻するアメリカ』など、訳書に『政治の起源』(フランシス・フクヤマ著)『難破する精神』(マーク・リラ著)など。

オンライン書店で見る

ネット書店
  • Amazon
  • e-hon
  • HMV&BOOKS online
  • 紀伊國屋書店
  • セブンネットショッピング
  • TSUTAYA ONLINE
  • honto
  • Honya Club
  • 楽天ブックス