大江戸釣客伝 上

文芸(単行本)
オオエドチョウカクデン
大江戸釣客伝 上
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内容紹介

生類憐みの令で釣り人はどう生きたか

最古の釣り指南書『何羨録(かせんろく)』を著した津軽采女(つがるうねめ)を中心に描く、釣りに憑かれた人々の活躍。元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業。絵師朝湖と俳人其角が釣り上げた土左衛門の正体は!?

こうやって、竿を出していれば、陸(おか)でのあれもこれもみんな夢みてえなもんだ。
「釣れぬ釣りも釣りじゃ。釣れぬからといって、じたばたせずともよい……」海に向かって、口の中に入れておいた小石をひとつずつ落とすように、采女はつぶやいた。釣れぬ釣りは、自分との対話である。糸を下ろしているのは、海の底ではなく、自分の心の底だ。――<本文より>

第46回吉川英治文学賞受賞

製品情報

製品名 大江戸釣客伝 上
著者名 著:夢枕 獏
発売日 2011年07月28日
価格 定価 : 本体1,600円(税別)
ISBN 978-4-06-216999-8
判型 四六
ページ数 322ページ
初出 『小説現代』2005年11月号~2011年2月号