内容紹介
あの栞というのは、下の方に髪の毛の赤い子供が蹲ってなにかしている絵のついた栞のことだが(いまになってみると、それがにんじんのスケッチだということがわかる)、その栞が忘れられないのは、余白のところに、ペンでこんな文句が書いてあったからである。家庭は愛し愛される者だけで作れぬものであらうか。
おのれの自由にならない肉体を見つめ、人生を振り返る著者最後の小説。
少年の日の思い出を通して語られる家族、優しい光に満ちた日常。
あの栞というのは、下の方に髪の毛の赤い子供が蹲ってなにかしている絵のついた栞のことだが(いまになってみると、それがにんじんのスケッチだということがわかる)、その栞が忘れられないのは、余白のところに、ペンでこんな文句が書いてあったからである。
――家庭は愛し愛される者だけで作れぬものであらうか。――<本文より>
目次
- 肉体について
- グラッかえり今昔
- 波間に漂う小舟の上で
- 老いてゆく自分に好奇心を。
- 文学的自叙伝
- 揺籃のころ
- 出会いの季節
- 習作時代
- 亡き師を偲びつつ
- 好悪をこえるもの
- 鱒二論語のことなど
製品情報
| 製品名 | 肉体について |
|---|---|
| 著者名 | 著:三浦 哲郎 |
| 発売日 | 2011年06月01日 |
| 価格 | 定価 : 本体1,800円(税別) |
| ISBN | 978-4-06-216900-4 |
| 判型 | 四六 |
| ページ数 | 182ページ |
| 初出 | 収録作品参照 |















