子規、最後の八年

文芸(単行本)
シキサイゴノハチネン
子規、最後の八年
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内容紹介

そのわずか六尺の病床に、明治の青春と文学があった。

二十八歳で結核を発症し三十五歳で逝った子規。激しい痛みに堪えながら旺盛に表現する彼の病床には、漱石・虚子・秋山真之ら、多くの友が集った。
近代日本の文芸表現の道筋を決めた、その“濃密な晩年”を描く。

十一月六日の夜、子規はロンドンの漱石にひさびさ手紙を書いた。
「僕ハモーダメニナツテシマツタ。毎日訳モナク号泣シテ居ルヤウナ次第ダ」……
苦痛のあまり文飾している余裕がない。文章は短く簡潔である。それだからこそ、むしろ劇的緊張感をはらむ。無意識のうちに子規が現代日本語の書き言葉を完成させてしまったといえるその手紙を、漱石はクラパム・コモンの下宿で明治三十四年十二月十六日頃手にした。――<「明治三十四年 その三 律という女」より>

目次

  • 序章 ベースボールの歌
  • 明治二十八年
  •  その一 発病
  •  その二 漱石と虚子
  • 明治二十九年
  •  「一葉、何者ぞ」
  • 明治三十年
  •  「蛮力」の世界
  • 明治三十一年
  •  その一 「歌よみに与ふる書」
  •  その二 東京版「ホトトギス」
  • 明治三十二年
  •  美しい五月こそ厄月
  • 明治三十三年
  •  その一 左千夫と節
  •  その二 来客はたのしいが、うるさい
  • 明治三十四年
  •  その一 倫敦消息
  •  その二 藤の花ぶさ
  •  その三 律という女
  • 明治三十五年
  •  その一 最後の春
  •  その二 子規、最後の「恋」
  • 終章 「子規山脈」その後
  • あとがき
  • 【参

製品情報

製品名 子規、最後の八年
著者名 著:関川 夏央
発売日 2011年04月03日
価格 定価 : 本体2,300円(税別)
ISBN 978-4-06-216707-9
判型 四六変型
ページ数 408ページ
初出 『短歌研究』2007年1月号~2010年7月号