東部の闇を支配した「賤民の王」
日本列島の血流となった漂泊の民
エタ、非人、サンカと呼ばれ差別された人びとがつくった豊饒な日本文化の原郷への旅
●主な内容
定住民のあいだを非定住民が漂泊し、流動する
なぜ約一千もの被差別部落ができたのか
「一所不住(いっしょふじゅう)」「一畝不耕(いちぼうふこう)」という暮らし
海の上で春をひさぐ「おちょろ船」の遊女たち
幻の「サンカ」を求めて
三角寛(みすみかん)と柳田国男の対称的な「サンカ」像
流浪する民の存在が社会を豊かにする
川は「サンカ」の人びとにとっての故郷だった
賤民が神の代理人になるとき
「浅草弾左衛門」と呼ばれた賤民の王
浅草通いをしていたころ
「悪所」と呼ばれたところ
生と死、聖と賤、美と醜の境界
吉原遊郭には一晩で1万人がやってきた
フーテンの寅と非人頭・車善七
さすらい歩く底辺のヒーローへの憧れ
私のこころに蠢く下降感覚
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