女性たちの目に映った〈芸術の魔術師〉
ナタリー・パレ、シャネル、コレットほか〈芸術の魔術師〉ジャン・コクトーを支え、インスピレーションを与えた11人の女性たち。
大叔父ジャン・コクトーに〈僕の小鳩〉と可愛がられた著者が、コクトーが愛してやまなかった“心の貴婦人たち”との親交を描きながら、詩人の“最も有名にして、最も知られざる”全体像を浮き彫りにする。
【ジャン・コクトー】1889-1963Jean Cocteau
フランスの詩人・小説家・映画監督・画家・バレエ台本作家・振付家・劇作家・評論家。
パリ郊外のメゾン・ラフィットに生まれ、芸術を愛好するブルジョア家庭に育つ。今世紀初頭のベル・エポックのパリのサロンで詩人としてデビュー。既成の芸術観を打破するダダイスム、キュービスム、シュールレアリスムなどにも関わり、〈狂乱の時代〉を中心に、さまざまな芸術作品を手がけつつ、現代芸術の前衛を走り抜けた。その多才ぶりから、〈20世紀のダ・ヴィンチ〉ともいわれている。
代表作に、詩集『希望峰』『オペラ』『レオーヌ』、小説『ポトマック』『恐るべき子供たち』、映画『詩人の血』『美女と野獣』『オルフェ』、バレエ『若者と死』、戯曲『地獄の機械』などがある。
+ もっとみる