新しい人よ眼ざめよ

講談社文芸文庫
アタラシイヒトヨメザメヨ
  • 電子あり
新しい人よ眼ざめよ
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内容紹介

神秘主義詩人ウィリアム・ブレイクの預言詩(プロフェシー)に導かれ、障害を持って生まれた長男イーヨーとの共生の中で、真の幸福、家族の絆について深く思いを巡らす。無垢という魂の原質が問われ、やがて主人公である作家は、危機の時代の人間の<再生>を希求する。新しい人よ眼ざめよとは、来たるべき時代の若者たちへの作者による、心優しい魂の呼びかけである。大江文学の一到達点を示す、感動を呼ぶ連作短篇集。


<いま現在の僕とイーヨーの共生の意味があかるみに浮かびあがる。>

神秘主義詩人ウィリアム・ブレイクの預言詩(プロフェシー)に導かれ、障害を持って生まれた長男イーヨーとの共生の中で、真の幸福、家族の絆について深く思いを巡らす。無垢という魂の原質が問われ、やがて主人公である作家は、危機の時代の人間の<再生>を希求する。新しい人よ眼ざめよとは、来たるべき時代の若者たちへの作者による、心優しい魂の呼びかけである。大江文学の一到達点を示す、感動を呼ぶ連作短篇集。

リービ英雄
『新しい人よ眼ざめよ』は、innocence(無垢)の危機から始まる、ともいえる。(中略)ブレイクのinnocenceとexperience(経験)の歌が、おり交ぜている、という以上に、語りの言葉の一すじとなる、fatherとsonの詩が、「父親」たる語り手によって読まれている、だけでなく、読まれていること自体が物語の一主題となってゆく。このような「引用」のめざましい活かし方を一言で描ける文芸用語を、ぼくは知らない。――<「解説」より>

目次

  • 無垢の歌、経験の歌
  • 怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって
  • 落ちる、落ちる、叫びながら……
  • 蚤の幽霊
  • 魂が星のように降って、あし骨のところへ
  • 鎖につながれたる魂をして
  • 新しい人よ眼ざめよ
  • 著者から読者へ

製品情報

製品名 新しい人よ眼ざめよ
著者名 著:大江 健三郎 解説:リービ 英雄
発売日 2007年03月06日
価格 定価 : 本体1,600円(税別)
ISBN 978-4-06-198467-7
判型 A6
ページ数 400ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 1986年6月講談社刊講談社文庫『新しい人よ目ざめよ』を底本とし、多少振りがなを省き、著者による加筆訂正をおこなう。

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