自分の羽根

講談社文芸文庫
ジブンノハネショウノジュンゾウズイヒツシュウ
  • 電子あり
自分の羽根
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内容紹介

小学生の娘と羽根つきをした微笑ましいエピソードに続けて、「私の羽根でないものは、打たない」、私の感情に切実にふれることだけを書いていく、と瑞々しい文学への初心を明かす表題作を始め、暮らしと文学をテーマに綴られた90篇。多摩丘陵の“山の上”に移り住んだ40歳を挟んだ数年、充実期の作家が深い洞察力と温雅なユーモアをもって醸す人生の喜び。名作『夕べの雲』と表裏をなす第一随筆集。


“自分の掌でなでさすった人生を書く”庄野ワールドの原点!

小学生の娘と羽根つきをした微笑ましいエピソードに続けて、「私の羽根でないものは、打たない」、私の感情に切実にふれることだけを書いていく、と瑞々しい文学への初心を明かす表題作を始め、暮らしと文学をテーマに綴られた90篇。多摩丘陵の“山の上”に移り住んだ40歳を挟んだ数年、充実期の作家が深い洞察力と温雅なユーモアをもって醸す人生の喜び。名作『夕べの雲』と表裏をなす第一随筆集。

高橋英夫
『自分の羽根』は庄野潤三の「生き方」「交わり方」のとりどりの見本帖としても読むことができる。私がこれは楽に読みうる本ではあるが、「実は手ごわい1冊である」と書いたのは、そこに関係することだった。「書くこと」と「読むこと」と「日々を生きること」――そのすべての分野を、自分にとって一番相性のいい「短さ」でもって射当て、すくいとり、そのどれをも庄野潤三的世界の一片たらしめていった本、ここに庄野潤三の原型があらわれていた、この思いと共に人は『自分の羽根』を読み終って、ある充実感を味わうのだ。――<「解説」より>

目次

  • I
  • 宿題
  • 憂しと見し世ぞ
  • 道のそばの家
  • 危険な事業
  • 息子の好物
  • たつたの川
  • 子供の盗賊
  • 弟の手紙
  • 会話
  • 幸福な家庭と不幸な家庭
  • 兄の手紙
  • 延長戦
  • ガンビアの正月
  • 病気見舞い
  • 豆腐屋
  • 散髪屋ジム
  • 青柳邸訪問記
  • 豆腐屋のお父さん
  • フクロウの声
  • 志摩の安乗
  • 石神井公園
  • 熊谷守一の回顧展
  • 今年のムカデ
  • 老人
  • 黄色い帽子
  • わたしの母校
  • 苦労性
  • 昔も今も
  • わたしの酒歴
  • 無精な旅人
  • 大食い
  • 多摩の横山
  • 待合せ
  • 林の中で
  • 道ばた
  • 苦手
  • 夕暮れ
  • お裾分け
  • 虫・ドラム鑵乗り
  • 好きな花
  • 石売り
  • 永遠に生きる言葉
  • 竹の籠

製品情報

製品名 自分の羽根
著者名 著:庄野 潤三 解説:高橋 英夫
発売日 2006年05月12日
価格 定価 : 本体1,400円(税別)
ISBN 978-4-06-198441-7
判型 A6
ページ数 392ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 底本:’74年4月講談社刊『庄野潤三全集』第十巻を底本とし、振りがなを多少加えた。なお本書の初刊本は’68年2月講談社より刊行。

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