日本妖怪異聞録

講談社学術文庫
ニホンヨウカイイブンロク
日本妖怪異聞録
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内容紹介

妖怪に秘められた敗者たちの怨み声を聞く
大江山の酒呑童子、那須野の妖狐・玉藻前、是害坊天狗、大魔王・崇徳上皇……

妖怪は山ではなく、人の心に棲息している。妖怪とは幻想である。そして、自分たちの否定的分身である。国家権力に滅ぼされた土着の神や人々の哀しみ、怨み、影、敵が形象化されたものである。
酒呑童子、玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇、紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫。日本妖怪変化史に燦然と輝く鬼神・妖怪たちに託されたこの国の文化史の闇を読み解く。

酒呑童子は山の神や水の神と深いつながりを持っている。彼ら鬼たちは龍神=大蛇=雷神のイメージと重ね合わされており、酒呑童子が大酒飲みと描かれているのは、近江誕生説にしたがえば、彼がヤマタノオロチ=伊吹大明神の血を引く異常な「人間」であったからである。酒呑童子は仏教によって、もともと棲んでいた山を追われてしまう。それは山の神が仏教に制圧されたプロセスと同じであろう。(中略)酒呑童子の物語から、土着の神や人びとの哀しい叫び声が聞こえてくる。征服者への怨み声が……そしてその声は、自然それ自体が征服されていく悲鳴であるのかもしれない。――<「第一章 大江山の酒呑童子」より>

目次

  • 第1章 大江山の酒呑童子
  • 第2章 妖狐 玉藻前
  • 第3章 是害坊天狗
  • 第4章 日本の大魔王 崇徳上皇
  • 第5章 鬼女 紅葉
  • 第6章 つくも神
  • 第7章 鈴鹿山の大嶽丸
  • 第8章 宇治の橋姫

製品情報

製品名 日本妖怪異聞録
著者名 著:小松 和彦
発売日 2007年08月10日
価格 定価 : 本体840円(税別)
ISBN 978-4-06-159830-0
通巻番号 1830
判型 A6
ページ数 224ページ
シリーズ 講談社学術文庫
初出 原本:本書の原本は1992年5月に小学館より刊行。ライブラリー版は、1995年8月刊行。

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