九年前の祈り

講談社文庫
キュウネンマエノイノリ
  • 電子あり
九年前の祈り
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内容紹介

三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。
九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作「九年前の祈り」他、四作を収録。芥川賞受賞作文庫化。

目次

  • 九年前の祈り
  • ウミガメの夜
  • お見舞い
  • 悪の花

製品情報

製品名 九年前の祈り
著者名 著:小野 正嗣
発売日 2017年12月15日
価格 定価 : 本体620円(税別)
ISBN 978-4-06-293827-3
判型 A6
ページ数 256ページ
電子版製品名 九年前の祈り
シリーズ 講談社文庫
初出 本書は、2014年12月に小社より刊行した単行本の文庫版です。

著者紹介

著:小野 正嗣(オノ マサツグ)

1970年大分県生まれ。作家、仏語文学研究者。東京大学教養学部および大学院総合文化研究科で学んだ後、パリ第8大学で博士号取得。2001年、「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年、「にぎやかな湾に背負われた船」で三島由紀夫賞を受賞。2015年、『九年前の祈り』で第152回芥川賞受賞。著書に『森のはずれで』『線路と川と母のまじわるところ』『浦からマグノリアの庭へ』『夜よりも大きい』『獅子渡り鼻』など、訳書にV.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳)、マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』など。現在、立教大学文学部准教授。

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