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日日の麺麭/風貌 小山清作品集
ヒビノパンフウボウ
- 著: 小山 清

市井の人々の小さな人生に汚れなき魂を見いだし、
五〇篇に満たない美しい短篇を遺して
不遇の生涯を閉じた作家、小山清の希少な作品集。
馴染の妓との関わりと別れを哀切に綴る「朴歯の下駄」、
幼な子イエスを慈しむマリヤとヨセフのある一日「聖家族」ほか、
太宰治、井伏鱒二との交流を振り返る随筆を併録。
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書誌情報
紙版
発売日
2014年07月11日
ISBN
9784062902380
判型
A6
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
2005年11月に講談社文芸文庫として刊行された「日日の麺麭・風貌 小山清作品集」を底本とし、「小山清全集」(1987年11月、筑摩書店刊)を適宜参照した。
収録作品
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作品名初出
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作品名
落穂拾い
初出
『新潮』1952年4月号
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作品名
朴歯の下駄
初出
『人間 創作集』(『人間』秋季増刊号、目黒書店)1949年11月
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作品名
桜林
初出
『文學界』1951年7月号
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作品名
おじさんの話
初出
『新潮』1953年7月号
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作品名
日日の麺麭
初出
『新女苑』1956年4月号
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作品名
聖家族
初出
『文藝』1954年3月号
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作品名
栞
初出
筑摩書房刊「日日の麺麭」(1958年12月)所収
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作品名
老人と鳩
初出
『小説中央公論』1962年8月号
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作品名
老人と孤独な娘
初出
『新潮』1965年5月号
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作品名
風貌―太宰治のこと
初出
『風雪』1950年7月号
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作品名
井伏鱒二によせて
初出
『新潮』1953年4月号、原題「幸福論(十)―井伏鱒二によせて」
著者紹介
小山清(1911.10.4~1965.3.6) 小説家。東京・浅草の新吉原生まれ。父は盲目の義太夫語り。17歳の時に洗礼を受けるが、後に離籍。1940年、太宰治を訪ね、以後師事する。45年、太宰一家の疎開中、留守宅を守る。戦後の47年、夕張炭鉱の鉱員となり北海道へ。48年、太宰の死を機に帰京し、文筆生活に入る。58年、脳血栓で倒れ、失語症に陥る。さらにその後、妻の自死にあう。主な著書に『落穂拾ひ』『小さな町』『犬の生活』『日日の麺麭』『幸福論』等。