テミス賢王国最北の町・セレネーにある「月神の家」。ここでは、月神と聖獣ユニコーンに仕える女性たちが寮生活をおくっている。 南部出身のラーラも、「月神の家」にやってきて以来、ユニコーンのお世話をしながら、薬草の使いかたや、国の歴史、聖獣の知識などを学んできた。 そして4年目をむかえ、12歳になったラーラは「ユニコーンの乙女」選びの儀式が行われる前日に、空から流れ星のようなものが落ちてくるのを目撃する。その場所にかけよってみると、そこには金色のユニコーンが倒れていた--。
著者/牧野礼1983年、愛知県生まれ。小学生のころより小説を書きはじめる。南山大学人文学部日本文化学科卒業。在学中は王朝文学を専攻。第6回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『滝まくらの君』(岩崎書店)で、2008年にデビュー。ほかの作品に『夢見の猫 風の犬宮』(くもん出版)がある。
画家/sime書籍イラストやカードゲームイラストを中心に活躍中。おもなイラストに「フェンネル大陸」シリーズ(講談社文庫)、「英国パラソル奇譚」シリーズ(ハヤカワ文庫)、「サエズリ図書館のワルツさん」(星海社)などがある。
決戦のとき
地下通路と王宮の秘密