翼姫 -closed summer closed sky-

講談社BOX
ツバサヒメクローズドサマークローズドスカイ
著:天原聖海 絵:em
翼姫 -closed summer closed sky-
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内容紹介

知ってはいけない、禁断の伝説
最恐伝奇ホラー

鈴の鳴るような音がした。顔を上げた、そこに。小さな女の子が一人。石垣の上に腰を下ろして夜空の月を眺めていた。流れるような、黒く艶やかで癖のない髪が腰の位置にまでたなびく。月明かりの下に青白く映える白いワンピース。素足にサンダルを履いた少女。年の頃は中学生、あるいは小学校高学年ぐらいにも見える。大きな目。月明かりを映しこんで宝石のように輝いていた。
「お前」いったい何だ。何者だ。
「――妃沙子(ひさこ)、という」

願いの成就と引き換えに埋め込まれる天女の羽根。その代償はあまりに大きくて……

「あのな、俺もうここには来られない」
脚の故障でバスケ選手の道を断たれた堤裕司は、幼馴染の里穂に誘われ民俗学研究会の調査旅行に参加する。訪れたのは天津人(天女)伝説が残る静岡県中部の田舎町・比良賀町。町の伝統行事「羽焚き祭」に参加した夜、ひとり町へ出た裕司は片翼の天女・妃沙子に出会う。彼女は不思議な力で裕司の脚をもとどおりに治し、彼を喜ばせるが――。一行が町を去る朝、その事件は起こった。
「――主、妾(わらわ)から離れられると思うとるのかの?」

製品情報

製品名 翼姫 -closed summer closed sky-
著者名 著:天原聖海 絵:em
発売日 2012年01月05日
価格 定価 : 本体1,000円(税別)
ISBN 978-4-06-283793-4
判型 B6
ページ数 200ページ
シリーズ 講談社BOX

著者紹介

著:天原聖海(アマハラキヨミ)

1978年生まれ。静岡県出身。『ファイナリスト/M』にて第3回講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞を受賞しデビュー。最新作に『ジャッジメント/Q』がある。