ワイルド・スワン 上

講談社+α文庫
ワイルドスワンジョウ
  • 電子あり
ワイルド・スワン 上
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

15歳で著者の祖母は軍閥将軍の妾になる。中国全土で軍閥が勢力をぶつけあう1924年のことであった。続く満州国の成立。直前に生まれた母は、新しい支配者日本の過酷な占領政策を体験する。戦後、夫とともに共産党で昇進する母。そして中華人民共和国の成立後、反革命鎮圧運動の只中で著者は誕生する。中国で発禁処分となった衝撃的自伝!

『鴻(ワイルド・スワン)』は、私の祖母、母、そして私自身の物語です。祖母と母は、1931年から1945年まで日本が支配する満州国で暮らしました。祖母も、母も、私も、異常な時代と異常な社会に翻弄されながら生きてきました。とほうもなく残酷な時代であり、それだけになお、崇高な人間性が強い光を放った時代でもありました。(日本のみなさんへ)

目次

  • 日本のみなさんへ
  • 二〇〇七年新版によせて
  • 第一章 「三寸金蓮」――軍閥将軍の妾
  • 第二章 「ただの水だって、おいしいわ」――夏先生との再婚
  • 第三章 「満州よいとこ、よいお国」――日本占領下の暮らし
  • 第四章 「国なき隷属の民」――さまざまな支配者のもとで
  • 第五章 「米十キロで、娘売ります」――新生中国への苦闘
  • 第六章 「恋を語りあう」――革命的結婚
  • 第七章 「五つの峠を越えて」――母の長征
  • 第八章 「故郷に錦を飾る」――家族と匪賊の待つ四川省へ
  • 第九章 「主人が高い地位につけば、鶏や犬まで天に昇る」――清廉潔白すぎる男
  • 第十章 「苦難が君を本物の党員にする」――母にかけられた嫌疑
  • 第十一章 「反右以降、口を開く者なし」――沈黙する中国
  • 第十二章 「米がなくても飯は炊ける」――大飢饉
  • 第十三章 「だいじなだいじなお嬢ちゃん」――特権という名の繭の中で
  • 第十四章 「父よりも、母よりも、毛主席が好きです」――毛沢東崇拝

製品情報

製品名 ワイルド・スワン 上
著者名 著:ユン・チアン 訳:土屋 京子
発売日 2017年11月21日
価格 定価 : 本体1,400円(税別)
ISBN 978-4-06-281663-2
判型 A6
ページ数 560ページ
電子版製品名 ワイルド・スワン 上
シリーズ 講談社+α文庫
初出 本書は、2007年3月に小社より刊行された『ワイルド・スワン』(改訂新版)を再刊したものです。

著者紹介

著:ユン・チアン(ユン チアン)

1952年、中華人民共和国四川省生まれ。文化大革命が吹き荒れた1960年代、14歳で紅衛兵を経験後、農村に下放されて農民として働く。以後は「はだしの医者」、鋳造工、電気工を経て四川大学英文科の学生となり、苦学ののちに講師となる。1978年にイギリスへ留学、ヨーク大学から奨学金を得て勉強を続け、1982年に言語学の博士号を取得。一族の人生を克明に描くことで激動期の中国を活写した『ワイルド・スワン』『マオ』(ともに講談社)など、彼女の著書は世界40ヵ国に翻訳され、累計1500万部の大ベストセラーになっている。なお、上記の2作はいずれも中国国内では出版が禁止されている。近著に『西太后秘録』(講談社)。

訳:土屋 京子(ツチヤ キョウコ)

翻訳家。東京大学教養学部卒。おもな訳書に『真説 毛沢東』『EQ~こころの知能指数』『部屋』『ハックルベリー・フィンの冒険』『仔鹿物語』『あしながおじさん』『『ブルックフィールドの小さな家』『ナルニア国物語』など。

オンライン書店で見る