X-01 エックスゼロワン [弐]

YA! ENTERTAINMENT
エックスゼロワン2
X-01 エックスゼロワン [弐]
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内容紹介

 中原の小国「永依(えい)」は、火国、勃国の2大国に挟まれ、滅亡の危機を迎えていた。ラタは、永依で身分の低い両親のもと3人きょうだいの長女として生まれるが、父親の死後、クシカ将軍の養子となった。戦士に必要なあらゆる技を体得したラタは、12歳で迎えた勃国との戦いで、「破壊神」の名にふさわしい戦いぶりを示した。
 一方、N県稗南(ひなん)郡稗南町には由宇(ゆう)という少女がいた。15歳の誕生日の前日、大好きな父親が「らた」「えっくすぜろわん」と言い残して急死する。すると、黒づくめの男たちが稗南町を急襲し、破壊した。由宇は、敵から逃れる途中で、母親から「X-01は人間が創り出した最も大きく、激しい恐怖」と教えられる。
 運命に翻弄されるラタと由宇。2人の行く手に待っているのは?

目次より――
1 地獄の底から
2 天空からの光は
3 生と死の交差する場所
4 鬼神の宴

「第1章 地獄の底から」より――
 草原は兵に埋め尽くされていた。
 敵の、だ。
 敵、火国の軍旗がはためく。
 火を噴く獅子の紋章は、風に揺れ、獅子そのものが猛り狂っているように見える。旗音は西から東に吹き過ぎる風に乗って、永依国の陣まではっきりと届いてきた。
 まさに、咆哮だ。
 圧倒される。
 永依の兵士たちは、血の気の無い顔で押し黙り、身を縮めていた。犲虎が自分たちを食い千切り、餌食にしようと狙っている。口にこそしなかったが、あるいはできなかったが、自分たちを兎のごとく感じ、おびえ竦んでいたのだ。
「不味いな」
 リャクランが干し肉をかじりながら、呟いた。
「ちょいと不味いぞ、ラタ」
「どっちがだ」
「うん?」
「干し肉か戦況か、不味いのはどっちだ」
 リャクランが肩を竦める。口の中の肉を飲み下す。
「こういう状況で冗談が言えるとは、さすがに『漆黒の鬼神』だけのことはあるな」
 ラタとリャクラン。
 永依国の武将と軍師であり、十歳に満たないころからずっと、寝食を共にしてきた間柄だ。
 友ではない。仲間でもない。むろん、恋人でも愛人でもなかった。(以下、本編にて)

目次

  • 1 地獄の底から
  • 2 天空からの光は
  • 3 生と死の交差する場所
  • 4 鬼神の宴

製品情報

製品名 X-01 エックスゼロワン [弐]
著者名 著:あさの あつこ 絵:田中 達之
発売日 2017年09月27日
価格 定価 : 本体950円(税別)
ISBN 978-4-06-269512-1
判型 四六
ページ数 176ページ
シリーズ YA! ENTERTAINMENT

著者紹介

著:あさの あつこ(アサノ アツコ)

岡山県生まれ。1997年『バッテリー』(KADOKAWA)で第35回野間児童文芸賞を受賞。2005年、『バッテリー』全6巻で第54回で小学館児童出版文化賞を受賞した。著書に『THE MANZAI』(ポプラ社)、『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『NO.6』シリーズ(講談社YA!ENTERTAINMENT)など多数。

絵:田中 達之(タナカ タツユキ)

アニメ、イラスト、漫画作品で活躍。映画『AKIRA』の原画をはじめ、TV『ふしぎの海のナディア』イメージボード、ゲーム『リンダキューブ』キャラクターデザイン(CANNABIS名義)などで活躍。

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