凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力

講談社選書メチエ
ガイセンモントカツジンガノフウゾクシハカナキスペクタクルノチカラ
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  • 受賞作
凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力
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内容紹介

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目次

  • 第一章 ルネサンスのハリボテ凱旋門
  •   君主の祝祭――入市式とは何か/ハリボテ凱旋門
  •   古代風凱旋入市式のしるしとしての凱旋門
  •   メッセージの展示スペース
  •   君主と儀式の舞台空間
  • 第二章 ルネサンスの活人画
  •   活人画の図像プログラム/予型論的活人画
  •   舞台の形状、カーテンおよび扉の使用/活人画の背景画
  •   君主も活人画に参加する/圧縮された演劇/美術史上の傑作を活人画に
  • 第三章 ポッセッソ――新教皇のスペクタクル
  •   教皇によるローマ入市式/ポッセッソの道順をたどる
  •   ヒエラルキーを可視化する行列/立ち並ぶ仮設凱旋門
  •   教皇とユダヤ人との演劇的対話/ローマ市民の楽しみ=硬貨まき
  • 第四章 活人画の誕生一――一八世紀後半~一九世紀前半
  •    「活人画」の誕生/ゲーテ「親和力」に登場する活人画/上流階級の娯楽
  •   公的な余興=国家のスペクタクル/活人画になった絵画
  • 第五章 大衆化する活人画――一九世紀後半
  •   原作なき活人画/国家的、民族主義的イベントと活人画
  •   機会音楽としての活人画伴奏音楽
  •   スカーレット・オハラとアン・シャーリーが演じた活人画
  •   社交・集会の場としての活人画の催し/裸体見物の口実としての活人画
  •   裸体活人画を演じるレヴュー・ガールたち/性風俗産業でも
  • 第六章 明治の凱旋門と活人画
  •   明治の凱旋門/在留外国人による最初の活人画
  •   「鹿鳴館文化」としての活人画/癸卯園遊会の「世々の面影」
  •   歌舞伎役者の歴史活人画興業/歌舞伎座大外れの理由
  •   学生風俗としての活人画/漱石と活人画/『素人に出来る余興種本』
  • 第七章 新宿帝都座の額縁ショウへ
  •   顕れたトタンに幕/新宿帝都座の額縁ショウ/仕掛け人秦豊吉
  •   エロか、芸術か?/額縁ショウの口実としての泰西名画
  •   芸なしハダカ・ショウvs.帝劇ミュージカルの活人画

製品情報

製品名 凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力
著者名 著:京谷 啓徳
発売日 2017年09月12日
価格 定価:2,035円(本体1,850円)
ISBN 978-4-06-258663-4
通巻番号 660
判型 四六
ページ数 328ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

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受賞作
『凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力』…第40回サントリー学芸賞〔芸術・文学部門〕 受賞 (2018.11.16)

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