物語論 基礎と応用

講談社選書メチエ
モノガタリロンキソトオウヨウ
  • 電子あり
物語論 基礎と応用
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内容紹介

私たちは常に、物語に囲まれて生きている。小説や漫画などのフィクションが「物語」なのはもちろん、著者によれば、スポーツ中継や日々のニュース、歴史叙述も「物語」だという。では、ここでいう「物語」とは何か。どういう性質をもつものなのか――。これを論じてきた理論が物語論(ナラトロジー)である。
動物もコミュニケーションを行えるが、物語を語れるのは人間だけである。その意味では、物語とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。しかし、「物語」というと、これまでは往々にして、作者の意図や作品の社会的背景、歴史的意味の解釈にのみ、力点がおかれていた。本書でいう「物語論」はそうではなく、言語学や文体論を用いながら、物語そのものの構造を論じ、設計図を分析していく。
第一部では、フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介し、第二部では、カフカ、田山花袋、ボルヘスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、私たちの現実認識が、物語の仕方によっていることを明らかにしていく。

目次

  • はじめに――「物語論」とは何を論じるのか
  • 第一章 「物語」の形態学
  • 第二章 物語に流れる「時間」
  • 第三章 視点と語り手 
  • 第四章 日本語の言語習慣
  • 第五章 ノンフィクションは「物語」か
  • 第六章 物語論への批判
  • 第七章 「おもしろい展開」の法則
  • 第八章 叙述のスピードと文体
  • 第九章 登場人物の内と外
  • 第十章 さまざまな語りの構造
  • 第十一章 「物語」のこれから
  • おわりに――人間だけが物語る

製品情報

製品名 物語論 基礎と応用
著者名 著:橋本陽介
発売日 2017年04月10日
価格 定価 : 本体1,700円(税別)
ISBN 978-4-06-258650-4
判型 四六
ページ数 272ページ
電子版製品名 物語論 基礎と応用
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:橋本陽介(ハシモトヨウスケ)

1982年埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。専攻は、中国語を中心とした文体論、比較詩学。現在、慶應義塾大学非常勤講師。おもな著書に『7ヵ国語をモノにした人の勉強法』『慶應志木高校ライブ授業―漢文は本当につまらないのか』(祥伝社)、『ナラトロジー入門―プロップからジュネットまでの物語論』『物語における時間と話法の比較詩学―日本語と中国語からのナラトロジー』(水声社)、『日本語の謎を解く―最新言語学Q&A』(新潮社)など。

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