都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る

講談社選書メチエ
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  • 電子あり
都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る
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内容紹介

世界の考古学者にとって、「都市の起源」は、「人類の起源」「農業の起源」と並ぶ「三大テーマ」のひとつである。大規模な集落に人々が集住し、快適な暮らしを求めて試行錯誤し、そこで新たな経済活動と政治権力が生まれる。「都市の起源」を探究することは、文明の起源を知ることなのである。
 従来、「世界最古の都市」とされてきたパレスティナのエリコ(イェリコ)は、近年、その「都市説」が見直されている。では、「世界最古」はいったいどこなのか? おもに西アジアで都市形成期の遺跡発掘に携わってきた著者は、イラクのウルク遺跡と、シリアのハブーバ・カビーラ南遺跡を「最有力候補」として挙げる。本書は、この二つの遺跡を中心に、メソポタミアのアブ・サラビーフ、ウル、バビロン、エリドゥなどのほか、インダスのモヘンジョダロ遺跡なども検討し、「都市はどのように誕生したのか」「なぜ、西アジアに最初の都市が生まれたのか」を探っていく。
 著者によれば、人の移動、すなわち「よそ者」の流入が契機となって、集落内の富の偏在、すなわち格差が生まれ、また同時に快適な生活空間への工夫が促されて「都市」が発達してきたという。

目次

  • はじめに
  • 序章 二つの「世界最古」の都市
  • 第一章 川、墓、神殿
  • 第二章 「よそ者」との共存
  • 第三章 安心と快適さの追求
  • 第四章 人と人をつなぐ
  • 第五章 神を頂点とした秩序
  • 終章 都市と権力

製品情報

製品名 都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る
著者名 著:小泉 龍人
発売日 2016年03月10日
価格 定価 : 本体1,650円(税別)
ISBN 978-4-06-258623-8
判型 四六
ページ数 256ページ
電子版製品名 都市の起源 古代の先進地域=西アジアを掘る
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:小泉 龍人(コイズミ タツンド)

1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。早稲田大学、明治大学、日本大学等で講師、国士舘大学イラク古代文化研究所で共同研究員。専門は、西アジア考古学、比較都市論、古代ワイン。著書に『都市誕生の考古学』(同成社)、訳書に『考古学のあゆみ』(朝倉書店)など。1998年に日本オリエント学会第20回奨励賞受賞。2015年には、国立科学博物館の特別展「ワイン展」の学術協力、図録執筆・展示に携わる。

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