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いのち
イノチ
- 著: 瀬戸内 寂聴

大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、最後の長篇小説。ガンの摘出手術と長い入院生活を終えた私は、秘書のモナに付き添われ、寝たきりのままで退院した。収まらない痛みに耐える日々、脳裏に甦るのは、これまでの人生で出会った男たち、そして筆を競った友の「死に様」だった――。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の、鮮烈な「いのち」を描き尽くす、渾身の感動作。
大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、最後の長篇小説。
ガンの摘出手術と長い入院生活を終えた私は、秘書のモナに付き添われ、寝たきりのままで退院した。収まらない痛みに耐える日々、脳裏に甦るのは、これまでの人生で出会った男たち、そして筆を競った友の「死に様」だった――。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の、鮮烈な「いのち」を描き尽くす、渾身の感動作。
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書誌情報
紙版
発売日
2017年12月03日
ISBN
9784062208789
判型
四六
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
258ページ
初出
「群像」2016年4月号~2017年7月号(2016年10月号、2017年2月号、4~6月号休載)
著者紹介
瀬戸内 寂聴(せとうち・じゃくちょう) 1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。1957年に「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞受賞。1998年に『源氏物語』現代語訳を完訳。ほかの著書に『釈迦』『月の輪草子』『死に支度』『わかれ』『求愛』など多数。