危機の現場に立つ

キキノゲンバニタツ
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危機の現場に立つ
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内容紹介

NHKクローズアップ現代+に著者出演で話題の本! 死と隣り合わせの現場で不条理な現実と、どう闘ってきたのか。国連軍縮担当事務次長であり、二人の女の子の母親である中満泉さんの初の著書。その生々しい交渉現場から、不正義への憤りと国連で働く意義、子育てとの両立まで、国際協力の現場を目指す人に有意義なメッセ―ジが詰まった一冊!
<本文より抜粋>
・私の仕事に日常をお伝えすることによって、みなさんが将来どのような仕事をしたいのか考える一助になればと願っています。世界のなかの日本について考え、みなさん自身がどう世界と関わっていくのかを考えてもらえば、こんなにうれしいことはありません。

・国連の仕事では、人間の最も恐ろしく汚い罪深いところを見せつけられることもしばしばあります。世界の多くの場所で「平和」というものは苦労して作り出し大切に守らなくてはならないものであって、自然と存在するものではないのです。

・ボスニア内戦では、暴行やレイプが横行。 避難民をトラックで安全な場所に誘導していると、ボスニア軍兵士に銃口を向けられました。「避難民は戻りなさい」私は怒りで体が震えてました。

・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の入社試験の話です。「君ね、難民にいきなり刃物で脅されたらどうするかね?」「は?」私は質問の意味がわかりませんでした。「仕事の上でなにか予期しない状況に出くわしたらどう対応するのか、を聞きたいんだ。」これに似た状況が、初めての任地トルコのアンカラで、数カ月後に現実のものになったのでした。

・私が思い描く将来の日本は、平和を守りつなげていくと同時に、平和を作り出す努力に参加する国。紛争や迫害を逃れる難民たちをもっと受け入れるオープンな社会です。
<書店員さんからのコメント>平和を勝ちとり維持するために、私たちももっと行動をおこせるんじゃないかと素直に感じました。子どもにも大人にもたくさんの方に読んでほしいです。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木さん)本書はぜひとも十代~の学生さんたちに手にとって頂きたいです。著者の現場に立つ姿勢が冷静に語られている本だからです。(宮脇書店本店 藤村さん)世界を知ることは日本を知ること。今世界で起きている出来事は、決して他人事ではありません。(三省堂書店 内田さん)

目次

  • パート1 夢が現実に
  • 1 初めての海外生活
  • 2 大学院から国連へ
  • 3 初任地トルコへ!
  • 4 第一次湾岸戦争とクルド難民危機の勃発
  • 5 緒方貞子国連難民高等弁務官との出会い
  • 6 軍事基地への赴任
  • パート2 危機の現場に立つ
  • 1 戦地サラエボに降り立つ
  • 2 激戦地での人道支援活動
  • 3 スレブレニツァ危機
  • 4 ボスニア軍将軍との対決
  • 5 分断された恐怖の街モスタル
  • 6 戦火のなかに暮らす人々の勇気、戦争指導者たちの罪
  • 7 国連保護軍事務総長特別代表事務所に出向
  • パート3 組織全体を見る仕事
  • 1 再びジュネーブに、そしてニューヨークへ
  • 2 ニューヨーク国連本部の改革チームに出向
  • パート4 家族と仕事 ―国連を離れてみて―
  • 1 国連の名刺なしで仕事ができる?-国連から離れて民主化支援を仕事に
  • 2 結婚と子育てースウェーデンで暮らした5年間
  • 3 みんなが政治に参加するスウェーデン
  • 4 17年ぶりの日本での生活
  • 5 日本での出産と子育て
  • 6 大学教授になる
  • パート5 国連復帰
  • 1 国連ポストに応募
  • 2 国連平和維持活動(PKO)
  • 3 国連PKO政策部長の仕事
  • 4 アジア・中東部長になる
  • 5 シリア内線
  • 6 ゴラン高原
  • 7 アフガニスタン
  • 8 UNDPへの異動
  • 9 開発機関が危機対応?
  • 10 世界人道サミットと「新しいアプローチ」
  • 結びにかえて 未来を創るみなさんへ
  • 1 国際協力の舞台で働くということ
  • 2 過渡期にある世界と日本
  • 3 守るべきもの、つなげていくもの、変えていくこと、そして創り出すもの

製品情報

製品名 危機の現場に立つ
著者名 著:中満 泉
発売日 2017年07月14日
価格 定価 : 本体1,400円(税別)
ISBN 978-4-06-220629-7
判型 四六
ページ数 256ページ
電子版製品名 危機の現場に立つ

著者紹介

著:中満 泉(ナカミツ イズミ)

国連軍縮担当事務次長・上級代表。早稲田大学法学部卒業。アメリカジョージタウン大学大学院修士課程 (国際関係論)修了。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)旧ユーゴスラビア・サラエボ、モスタル事務所長、旧ユーゴスラビア国連事務総長特別代表上級補佐官、UNHCR副高等弁務官特別補佐官、国連本部事務総長室国連改革チーム・ファースト・オフィサー、International IDEA(民主主義・選挙支援国際研究所)官房長、企画調整局長、国連PKO局政策・評価・訓練部長、国連PKO局アジア・中東部長、国連開発計画(UNDP)危機対応局長など歴任。2女の母。

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