「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ

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「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ
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内容紹介

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目次

  •  ナショナリズムの教訓           保阪正康
  • 大通の四丁目/もっと地べたにおろしたかたちで/「おまえん家、どっから来たの?」/近代日本の縮図/第七師団の運命/またも負けたか八聯隊/蓄積をもつまえに……/言葉が外に出てこない/徴兵逃れ祈願/タテマエがホンネを押しつぶす/この素朴な感情こそが
  •  もっと「多事争論」を       姜尚中
  • 『伝道の書』/筑紫哲也さん/領土問題や歴史問題になると……/マッカーシズム/不寝番の役割/室原知幸という人/愛郷心なくして愛国心はありえない/小の虫にも/ローカル・インタレスト/人間は新しい次元に進むことのできる存在
  •  「こころのケア」の歴史と未来       香山リカ
  • 領域としてはまだ百年ちょっと/「ディブリーフィング」/PFA/九・一一の衝撃/してほしくなかったこと/なにをいまさらエラそうに/当事者のほうがよく知っている/もっと敬意を払いながら/あやまちては……/変える勇気
  •  トークセッション
  • 記憶の引き出し/フロイトと「見たくないもの」/日本人の情報行動/メディアを比較衡量する習慣/「知る権利」と購読料/「歴女」「腐女子」の想像力/記憶を突き合わせて/ケアの欠落/記憶の暗殺者たち/「生もの」と「干物」/「防衛機制」/ドイツ精神医学界の謝罪/「権威」が「権威」であるために/ナッシュビルのできごと/彼らは日本で……/「わかった。君とはいっしょに仕事できる」/加害・被害の問題/わたくしとあなた、あの山この川

製品情報

製品名 「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ
著者名 著:保阪 正康 著:姜 尚中 著:香山 リカ
発売日 2013年06月26日
価格 定価:1,430円(本体1,300円)
ISBN 978-4-06-218377-2
判型 四六
ページ数 162ページ
初出 2012年11月25日に札幌市中央区の道新ホールで開かれた道新フォーラム「現代への視点2012~歴史から学び、伝えるもの」(北海道新聞社主催)を書籍化したもの。当日の講演をベースに大幅な加筆、削除訂正をほどこし、講談社において編集したもの。

著者紹介

著:保阪 正康(ホサカ マサヤス)

保阪正康(ほさか・まさやす)
1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者たちに取材してその肉声を記録してきた。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で、第52回菊池寛賞を受賞。『昭和史七つの謎』(講談社文庫)、『東條英機と天皇の時代(上下)』(文春文庫)、『昭和陸軍の研究(上下)』(朝日文庫)など著書多数。

著:姜 尚中(カン サンジュン)

姜尚中 (カン・サンジュン/Kang Sang-jung)
1950年、熊本県熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。旧西ドイツ、エアランゲン大学に留学の後、国際基督教大学助教授・準教授などを経て、現在、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授。東京大学現代韓国研究センター長。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍。『オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判』『マックス・ウェーバーと近代』(ともに岩波現代文庫)、『母─オモニ』(集英社)、『悩む力』『続・悩む力』(いずれも集英社新書)、『在日』(講談社/集英社文庫)『在日 ふたつの「祖国」への思い』(講談社+α新書)など著書多数。

著:香山 リカ(カヤマ リカ)

香山リカ(かやま・りか)
1960年北海道生まれ。精神科医、立教大学現代心理学部映像身体学科教授。東京医科大学卒。臨床経験を生かして、社会批評、文化批評なども手がけ、現代人の“心の病”について洞察を続けている。著書多数。

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