濡れた砂の上の小さな足跡

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濡れた砂の上の小さな足跡

ヌレタスナノウエノチイサナアシアト

夫と4歳の長男、まもなく2歳を迎える娘。なに不自由のない幸せな家族を思いもかけない病魔が襲う。
2歳の誕生日を迎えたその日、娘タイスが異染性白質ジストロフィーという難病に冒されていることがわかり、「2年から5年の余命」という宣告を受ける。しかもそのとき、彼女はすでに3番目の子どもを身ごもっていた。
あらゆる運動機能を侵され、視力、聴力、嗅覚といった五感も奪われて死に至る、非常に過酷な病を前に、彼女は決心する。長く生きられないのであれば、残された人生を、それがどんなに短いものであれ、精いっぱい生きさせたい
生まれてきた次女にもまた同じ病気が見つかる。すぐに骨髄移植を行えば助かる見込みがあることを知った彼女は、新生児の移植手術に挑む一方で、目に見えて衰えてゆくタイスの生活を支え続ける。彼女の周囲には、多くの人びとの支援の輪が広がる。しかし、この輪を支えていたもの、それは輪の中心にいたタイスの愛であったことに著者は気づかされる。
2011年、フランスでベストセラーとなったノンフィクション。すでに17ヵ国で翻訳、出版されている。


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  • 次巻

目次

1 「あなたにはわからないだろうけれど……」
2 今だけを生きる
3 言葉のない「愛」
4 「私はここにいるから」
5 決定的な宣告
6 愛しているという証
7 素晴らしき家族
8 タイスの誕生日
9 その夜……
  感謝する力 ~訳者あとがきに代えて

書誌情報

紙版

発売日

2013年04月19日

ISBN

9784062182515

判型

四六

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

ページ数

258ページ

著者紹介

著: アンヌ ドフィーヌ・ジュリアン(アンヌ ドフィーヌ・ジュリアン)

パリ在住の元ジャーナリスト。4人の子どもの母親。現在は活動をやめ、執筆及び家族に集中。フランスでは「Paroles de patients (患者の証言)賞」及び「Le Pelerin誌証言賞」を受賞。

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