引き裂かれた約束 全告白・大将同志への伝言

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引き裂かれた約束 全告白・大将同志への伝言

ヒキサカレタヤクソクゼンコクハクテジャンドンジヘノデンゴン

 民主党政権は、かくも冷酷で、無能な政府だった!! 一介の料理人とはいえ、金正恩に最も信頼されている日本人を、なぜ政治家や官僚は使い捨てにしたのか? なぜ日朝の重要なパイプを壊してしまったのか? そしてなぜ金正恩との「友情」を引き裂いたのか? 北朝鮮中枢の最深部に棲む人々の肉声、平壌近代化の真実、そして日本政府の冷酷を、命を賭けて報告する、涙なくしては読めない究極のインサイド・ストーリー!


 民主党政権は、かくも冷酷で、無能な政府だった!!
 一介の料理人とはいえ、金正恩に最も信頼されている日本人を、なぜ政治家や官僚は使い捨てにしたのか? なぜ日朝の重要なパイプを壊してしまったのか? そして、なぜ金正恩との「友情」を引き裂いたのか?
 平壌に残してきた家族の安否を心から案じながらも、ただただ日朝友好のために邁進する愚直な男の、魂の告白!! 
 北朝鮮中枢の最深部に棲む人々の肉声、平壌近代化の真実、そして日本政府の冷酷を、命を賭けて報告する、涙なくしては読めない究極のインサイド・ストーリー!


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目次

プロローグ――北京のホテルで考えた死
第一章 再会
民主党政権で「命がけ」の意味は
贅を尽くした秘密の宴会施設で
北朝鮮からの刺客におびえる日々
第二章 密使
平壌の家族から届いた手紙
六枚届いた家族の写真
国防委員会人民保安部からの書簡
第三章 大将への誓い
北朝鮮ナンバー2に申し出た「殴ってください」
裏切り行為はすべて忘れた
存在さえ知られなかった三男
日本のワイドショーを見た大将は
「横田めぐみ? 生きているのか」
おつきの女の子に日本語を教えてのはだれか
第四章 兄弟の素顔
新しい包丁に替えたわけ
人民のためのインスタントラーメン
二人だけの符丁
ヨジョン姫の魅力
招待所の「移動プール」で
正恩大将と正哲大将
正恩大将との「五時間会談」
金正男の誤解
第五章 裏切り者
正恩大将からもらった八枚の写真
初めて明かす歴史的事実
アメリカとの戦争を回避するために送ったファックス
将軍の「おれ、いまひとりぽっちだ」
私が高夫人を殺したのか
漫画やゲームが欠かせない北朝鮮
第六章 平壌の家族
帰国の二週間前に亡くなっていた長男
息子は殺されたのか
一一年ぶりに妻と過ごした夜に
大変貌を遂げた平壌の街で
斬新なデザインの高層マンション群
いま平壌のショッピングセンターは
北朝鮮の家族を招待したVIPルームで
「喜び組」の美女を妻に
四五階のレストランから見た平壌市街は
第七章 日本政府の冷酷
藤本の言動にぴりぴりする平壌
正恩大将との写真のインパクト
拉致担当大臣が要請したもの
「頭越しにトップ同士の親書は書けない」
大臣の「なんかアドバイスないですか」
なぜ外務省からの接触がなかったのか
日本国籍を捨てる記者会見を要求されて
娘のためにあつらえた緑色のセーラー服
謎の男が所属する組織は
正恩大将あての最後の手紙で訴えたこと 
一億円の旅行保険の行き先
平壌からのラストメッセージ
エピローグ――金正恩大将と見る新潟の夕日

書誌情報

紙版

発売日

2012年11月22日

ISBN

9784062181693

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

274ページ

著者紹介

著: 藤本 健二(フジモト ケンジ)

藤本健二(ふじもと・けんじ) 元・寿司職人。1982年に初めて北朝鮮に渡り、平壌の日本料理店で働く。一時帰国のあと、1987年に再度訪朝し、ほどなく金正日に請われて専属料理人となる。以後、合計13年間を北朝鮮で過ごしたあと、2001年に脱北。2012年7月、金正恩の招きにより再び訪朝。11年ぶりに家族との再会を果たすが、その後、北朝鮮への入国を拒まれる。 著書には、『金正日の料理人』(扶桑社)、『北の後継者 キム・ジョンウン』(中央公論新社)などがある。

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