1973年のピンボール

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1973年のピンボール

センキュウヒャクナナジュウサンネンノピンボール

文芸(単行本)

僕たちの終章はピンボールで始まった。雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……青春の彷徨は、序章もなく本章もなく、いま、終わりの時を迎える。新鋭の知的で爽やかな’80年代の文学。
この倉庫での彼女(ピンボール)との邂逅場面の清潔な甘美さと知的なセンチメンタリズムは上等でとても筆舌に尽くし難い。さらに重要なのは、〈僕〉がその体内にとりこんだピンボール・マシン=外国との、やさしく堂々とした結着のつけ方である。希望、絶望、おごり、へつらいなど、いかなる色眼鏡もなく、この20世紀のコッペリアと一体化し、そして突き離しながら、〈僕〉は、自分と彼女がどう関わり合っているかをたしかめる。こうして〈僕〉はゆっくりとした歩調を保ちながらなにものかになって行くのだ。主人公が海外渡航しない「海外渡航小説」の、これはみごとな収穫といえるだろう。──井上ひさし(朝日新聞文芸時評より)


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書誌情報

紙版

発売日

1980年06月17日

ISBN

9784061168626

判型

四六

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

207ページ

収録作品

  • 作品名

    不白翁を偲び

    初出

  • 作品名

    茶人川上不博の画賛

    初出

  • 作品名

    川上不白

    初出

  • 作品名

    川上不白年譜

    初出

  • 作品名

    江戸千家茶の湯研究室

    初出

著者紹介

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