
マイページに作品情報をお届け!
タテ社会の人間関係
タテシャカイノニンゲンカンケイタンイツシャカイノリロン
- 著: 中根 千枝

日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)
1967年刊行、日本論の新しい古典!
「ウチの者」と「ヨソ者」、派閥メカニズム、日本型リーダーの条件……
ビジネスパーソン必読、これを読まずに組織は語れない。
なぜ日本人は上下の順番のつながりを気にするのか?
なぜ日本人は資格(職業など)よりも場(会社など)の共有を重視するのか?――
日本の社会構造を鋭く析出したベストセラー!
(著者に聞く・2014年元旦広告より)
長く売れ続けている理由?
そうねえ、そのときの現象じゃなくて理論を書いたことかしら。
最近の銀行の問題、柔道協会の問題、原発ムラの問題など、
数々の不幸な事態にしても、タテ社会の悪い部分が出ていると思う。
もちろん日本にだってヨコの関係もあるし、ほかの国にもタテの関係はある。
でもタテの関係が根強く出るのは、やはり日本の特徴でしょう。
日本って、会社でも役所でも年次をすごく気にするじゃない。
インド人の場合、7年くらいの差がないと、先輩後輩という感覚にならないそうよ。
こういう社会の構造って、時代が変わっても、意外と変わらないものなのね。
最近もイギリス人と話しても、自分たちの社会はずっと変わらないと言っているし。
もちろんタテ社会にもいいところはあって、
たとえば、ちょっと疲れたときは、一休みしやすいとか、
嫌なときにも、それほどエネルギーを使って動く必要がない。
世界中、どの社会でも良さと弱さがあって、
それぞれ問題を抱えながら、なんとかやっているものなのね。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
●日本の社会を新しく解明する
●「社会構造」の探究
●「場」による集団の特性
●「ウチの者」「ヨソ者」意識
●「タテ」組織による序列の発達
●集団の構造的特色
●日本的集団の弱点と長所
●リーダーと集団の関係
●人と人との関係
書誌情報
紙版
発売日
1967年02月16日
ISBN
9784061155053
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
105
ページ数
189ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2013年05月17日
JDCN
0611550500100011000M
著者紹介
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
階級社会 現代日本の格差を問う
-
会社のカミ・ホトケ
-
この国でそれでも生きていく人たちへ
-
君はどう生きるか
-
体験格差
-
おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来
-
高学歴難民
-
「人口ゼロ」の資本論
-
日本の死角
-
日本のゴミ
-
ニホンという病
-
日本の歪み
-
イラク戦争・日本の運命・小泉の運命
-
年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活
-
ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う
-
オッサンの壁
-
海外メディアは見た 不思議の国ニッポン
-
裏道を行け ディストピア世界をHACKする
-
大人のいじめ
-
やさしくない国ニッポンの政治経済学
-
壊滅日本 17の致命傷
-
この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体
-
日本の構造 50の統計データで読む国のかたち
-
都市の論理
-
「大変」な時代 常識破壊と大競争
-
主権者のいない国
-
マンガでわかる その後の日本の国難
-
同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか
-
タテ社会と現代日本
-
定年消滅時代をどう生きるか
-
「日本自讃論」では未来は読めない
-
簡素なる国 復刻版 同志社大学院講義録
-
日本社会のしくみ
-
ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実
-
「修身」のすすめ
-
「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい
-
この国の失敗の本質
-
こんな日本に誰がした!
-
日本を撃つ
-
日本は誰のものか
-
「正義の味方」の嘘八百
-
大国・日本の「正体」
-
ニッポンの終焉
-
上司の「いじり」が許せない
-
新・日本の階級社会
-
保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱
-
目くじら社会の人間関係
-
現代日本の批評
-
「右翼」の戦後史
-
「オルグ」の鬼
-
愛と狂瀾のメリークリスマス
-
男はつらいらしい
-
謝罪大国ニッポン
-
ルポ ニッポン絶望工場
-
貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち
-
規制の虜 グループシンクが日本を滅ぼす
-
格差社会で金持ちこそが滅びる
-
現代日本四つの危機
-
男性漂流 男たちは何におびえているか
-
成功する人はみんなやっている「二人会議」のススメ
-
会社を支配するのは誰か 日本の企業統治
-
一億総ツッコミ時代
-
「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ
-
物理学者、ゴミと闘う
-
排除の空気に唾を吐け
-
日本人の〈原罪〉
-
日本を滅ぼす〈世間の良識〉
-
日本のルールは間違いだらけ
-
独立国家のつくりかた
-
電子マネー革命─キャッシュレス社会の現実と希望
-
適応の条件
-
絶望の国の幸福な若者たち
-
弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂
-
社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム
-
社会を変えるには
-
思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本
-
財政危機と社会保障
-
現代日本の問題集
-
危険不可視社会
-
愛国者は信用できるか
-
リスクに背を向ける日本人
-
ニッポンの刑務所
-
なぜ日本人は劣化したか
-
カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀
-
カーニヴァル化する社会
-
「世間」とは何か
-
「上から目線」の時代
-
「空気」と「世間」
-
タテ社会の力学
-
日本人の論理構造
-
日本人の意識構造
-
危機を活かす
-
「家族」と「幸福」の戦後史