鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史

著:片山 杜秀
定価:3,520円(本体3,200円)

各紙誌絶賛。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、共同通信、週刊文春、週刊新潮、群像、週刊読書人、週刊金曜日ほかで続々紹介。

芸術は政治から自由だと思っているのはその時代だけである。(略)彼らの生きた時代が彼らの音楽にこれほど深く浸透しているとは、との思いを禁じ得ない。読み応えのある傑作評論である。――三浦雅士(毎日新聞3/24)

幅広い好奇心と博覧強記でなる著者にしか著せない本であろう。(略)14名の日本人クラシック作曲家たちの名曲にまつわる論考が収められた大著だが一気に読ませる。――佐伯一麦(朝日新聞3/2)

奇書、である。(略)正直私はここでとりあげられる作品の半分も聴いたことはない。しかし本書を読んでいるうちに、これらが自分の大好きな曲であったかのような気になってきた。批評の究極のマジックである。――岡田暁生(共同通信)

まず対象とする作品、作家への「愛」がある。(略)そこから時代の精神、また、対象となる当人達でさえ「そういう事なのか……」と恐らくは唸らせてしまうであろう眼力の鋭さに読者は圧倒されてしまう。――新垣隆(週刊文春4/4号)

「クラシック音楽」で読む日本の近現代100年。山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎、三善晃――。怒濤の近現代を生きた音楽家の作品を辿りながら、この国の歩みに迫り、暴き、吠える。鬼才の本気に刮目せよ! ある時は西洋列強に文明国と認められるため。ある時は戦時中の国民を奮闘させるため。きわめて政治的で社会的で実用的な面がある「音楽」。政治思想史家にして音楽評論家である著者が、14の名曲から近現代史を解説する。

©Morihide KATAYAMA

鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史

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