昭和期デカダン短篇集

編:道籏 泰三 著:太宰 治 著:織田 作之助 著:坂口 安吾 著:野坂 昭如 著:中上 健次 著:島尾 敏雄
定価:2,310円(本体2,100円)

敗戦後の昭和20年代、そして高度経済成長と新左翼運動の昭和40年代。世を根底から疑い、これに背を向け、あるいは反逆しようとする「デカダン文学」なるものが、とりわけこの二つの時代を中心に現れ出た。頽廃、厭世、反倫理、アナーキー、およびそこからの反転。昭和期のラディカルな文学的実践十三編を照射し、その背後に秘められた思想的格闘を巨視的に読みなおす


敗戦後の昭和20年代、そして高度経済成長と新左翼運動の昭和40年代。
世を根底から疑い、これに背を向け、あるいは反逆しようとする「デカダン文学」なるものが、とりわけこの二つの時代を中心に現れ出た。
頽廃、厭世、反倫理、アナーキー、およびそこからの反転。
昭和期のラディカルな文学的実践十三編を照射し、その背後に秘められた思想的格闘を巨視的に読みなおす。

〈収録作品〉
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
宮嶋資夫「安全弁」
坂口安吾「勉強記」「禅僧」
太宰治「花火」「父」
田中英光「離魂」
織田作之助「影絵」「郷愁」
島尾敏雄「家の中」
三島由紀夫「憂国」
野坂昭如「骨餓身峠死人葛」
中上健次「十九歳の地図」
(計13篇)

昭和期デカダン短篇集

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