戦国鬼譚 惨

著:伊東 潤
定価:726円(本体660円)

人を欺けば謀られ、人を信じれば殺される。木曾谷の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。武田に殉じるか織田へ寝返るか――谷間に常と変らぬ春が訪れたとき、兄弟は慟哭の中で身悶えしなければならなかった。武田家滅亡が招いた鬼哭啾啾を活写し、極点での人間の本性を炙り出した傑作戦国絵巻5編。 「遂に伊東潤が文句のつけようのない傑作をものした」――文芸評論家・縄田一男(講談社文庫)


人を欺けば謀(たばか)られ、人を信じれば殺される。木曾谷(きそだに)の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。武田に殉じるか織田へ寝返るか――谷間に常と変わらぬ春が訪れたとき、兄弟は慟哭の中で身悶えしなければならなかった。武田家滅亡が招いた鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)を活写し、極点での人間の本性を炙り出した傑作戦国絵巻5編。

●木曾谷の証人
●要らぬ駒
●画龍点睛
●温もりいまだ冷めやらず
●表裏者

※本書は2010年5月に小社より刊行されたものを加筆、修正したものです。

戦国鬼譚 惨

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