囮同心 八丁堀手控え帖

著:稲葉 稔
定価:607円(本体552円)

隠密廻り深見十兵衛は、遠山奉行から材木商付け火の調べ直しを命じられる。定町(じょうまち)廻りが捕らえた大工の卯之吉(うのきち)が自白を翻したのだ。だが、現場にいた左官は殺され、十兵衛の片腕の岡っ引き元太郎の下っ引きが水死体となった。狙われているのは、真相に近づいている証しなのか。黒幕をあぶりだすため、あえて敵に身をさらした十兵衛を標的に、火矢が襲う! (講談社文庫)


この江戸の空の下、黒幕(ホンボシ)は嗤(わら)っているはずだ。

幾度も大火に見舞われた江戸では、火付けは重罪。
定町(じょうまち)廻りが捕らえた卯之吉は、下手人ではないのか。
隠密廻り深見十兵衛は、身体を張った調べを始める--。

遠山奉行の抜擢で隠密同心となった”ぶらり十兵衛”こと深見十兵衛。紙問屋と材木屋に付け火した咎で捕らわれている卯之吉という男が、自白を翻した。卯之吉の仕業と疑わない定町廻りたちだが、奉行は十兵衛に調べ直しを命じる。だが現場を目撃した左官は殺され、探りを入れていた下っ引きも水死体で見つかった。解決の糸口になりそうな者が、次々殺されていく。材木商は大火のあとには大儲けができる。材木商丸木屋のおかみと番頭の密通の噂を聞いた十兵衛は、定町廻りらの妨害にめげず独断で動き出す。だが、闇夜に襲撃されてしまう。標的となるべく、あえて身をさらす十兵衛だが。潜行捜査で突っ走る隠密同心の活躍!

囮同心 八丁堀手控え帖

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