存在しない小説

著:いとう せいこう
定価 : 本体1,400円(税別)

フィラデルフィア、ペルー辺境の村、クアラルンプール、東京、香港、クロアチアの海辺……世界各地で、未知なる小説が発見された! 国境を超えた声なき声が同時代のリアルを映す、新たな「地球文学」の誕生。

「背中から来て遠ざかる」:人生のどん詰まりから抜け出すため、フィラデルィアからニューヨーク行きのアムトラックに乗りこんだ男の回想の行方は…。
「リマから八時間」:ペルー辺境の村にやってきた日本人の小男は、この村で死んだ女の家に「存在しない小説」があるという。
「あたし」:豪雨のため浸水したクアラルンプールで、マレー人の少女はチャイナタウンに迷い込む。
「能楽堂まで」:妙見菩薩像を海に沈めた私は、過去に追われるように都内を流されていく。
「ゴールド」:極貧から成り上がり香港に通う中国人男とロシア人娼婦の愛と破局。
「オン・ザ・ビーチ」:今から10年先、クロアチアのリゾートホテルに滞在する老人が自分を監視する警備員のノートを盗み読むと…。

いま地球上のさまざまな場所で、声なき声が織りなす「存在しない小説」。はたして、「作者」は誰なのか?
「ポスト3・11の文学」として大反響を集めた前作「想像ラジオ」に続く、いとうせいこうの最新作。

存在しない小説

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