あの頃の空

著:佐江 衆一
定価:1,760円(本体1,600円)

『駅男』 定年後の日常が不安な瀬木(59歳)は、毎朝駅で電車に乗らない謎の男を見かける。 『リボン仲間』 失業して就活に苦労する川端(53歳)が、救いを求め飛び込んだストリップ劇場で見たものは? 『カントリータイム』 カナダ留学に挑む60男が、英語が思い通りにならないもどかしさを覚えて。 『花の下にて』 老いた自分を監視する社会に動揺する律子(79歳)は、一世一代の大嘘をつく。(他全8篇)


定年を迎えたあの頃、忙しかった30代のあの頃、楽しかった少年時代のあの頃、そして、いつか訪れる終(つい)の瞬間……。昭和のノスタルジー溢れる追憶の日々。読めば励みになる人生の短篇集(全8篇)

『駅男』 定年後も会社に足が向いてしまうのではと不安に駆られる瀬木(59歳)。毎朝駅のベンチで新聞を読みふけり電車に乗らないスーツ男を見かけるが。

『リボン仲間』 会社が倒産して就活に苦労する川端(53歳)は、救いを求めて飛び込んだストリップ劇場である光景を目撃、家族に言えない秘密をもつ。

『カントリータイム』 実社会でキャリアのある60男がカナダ語学留学に挑む。英語で思い通りに表現できないもどかしさから、若い女子学生を叱ってしまう。

『花の下にて』 夫に先立たれた律子(79歳)は、周囲にばれないように一世一代の大嘘をつく。老いた自分の姿を監視する福祉社会に律子は動揺する。(他4篇)

あの頃の空

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