お菓子の本の旅

著:小手鞠 るい
定価:1,540円(本体1,400円)

アメリカにホームステイをした中学1年生の遥。あれもしたいこれもしたいと思い描いていたのに、初日から英語の発音をからかわれ、落ち込みます。そんな時、遥は、荷物の中に1冊の手描きのお菓子の本をみつけます。その本は遥に「自分で切り抜ける力」を与えてくれたあと、今度はおじいちゃんをなくしたばかりの中1の男の子、淳の手元に旅をしていきます。お菓子の本が運んでくれるのは「愛する人の気持ちの入ったレシピ」!?


恋愛小説家・小手鞠るいが描く初恋とお菓子の物語です。
主人公は中学1年生の遥(はるか)と淳(じゅん)、そして不思議な「お菓子の本」です。物語は、「遥の物語」と、「淳の物語」が交錯します。まだ大人でもない、かといってもう子どもでもない二人はそれぞれ「人生ではじめての試練」に遭遇するのですが、そのときにまるで「自分でがんばる力」を与えてくれるかのように、「お菓子の本」は遥の手に渡り、そのあと、淳の手へと旅をするのです。お菓子の本が運んでくれるのは、そのときの二人にとって本当に必要なレシピと、「いまはもうここにいない、愛する人たち」の愛情です。
たっぷりの愛情とちょっぴりの涙をエッセンスにしたお菓子をつくった二人は、そこから人生を切り開く力をプレゼントされます。
旅する「お菓子の本」、最後には大人になった二人になにを運んでくれるのでしょうか!?
やさしいけれどどこか甘いだけでなくほろ苦い、ビター&スイートな初恋と家族の愛の物語です。遥と淳が作ったお菓子のレシピも、本に登場するような手描き風イラストで再現します。

お菓子の本の旅

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