会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって

著:伊井 直行
定価:2,640円(本体2,400円)

果たして会社員は小説の主要な登場人物になりえるのか? 著者はこんな命題を抱え、会社員が主人公の古今の小説に切り込んでいきます。取り上げられるのは、源氏鶏太、山口瞳、庄野潤三、黒井千次、坂上弘、絲山秋子、長嶋有、津村記久子、カフカ、メルヴィル……。そこから見えてくるのは、自明なものとして受けとめられている「会社員」という言葉・存在に潜む謎だった。いったい、会社員とは何者なのか?


会社員が主人公の小説って、……おもしろいの?
誰も気づかなかった「会社員」の謎に迫る、まったく新しい文学論!

「普通のサラリーマン」とは、現代日本における凡庸な人生の代名詞である。(……)だが、そこに解くべき謎があることについて、私は強い確信を抱いている。――<「本文」より>

本書で取り上げたおもな小説
●源氏鶏太「英語屋さん」
●山口瞳「江分利満氏の優雅な生活」
●庄野潤三「プールサイド小景」
●黒井千次「メカニズムNo.1」
●絲山秋子「沖で待つ」
●長嶋有「泣かない女はいない」
●津村記久子「アレグリアとは仕事はできない」
●カフカ「変身」
●メルヴィル「バートルビー」ほか。

会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって

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