政治の起源 下 人類以前からフランス革命まで

著:フランシス・フクヤマ 訳:会田 弘継
定価:2,970円(本体2,700円)

自由民主主義が機能し、政治に秩序が生まれるためには、「国家」「法の支配」「政府の説明責任」この3制度のバランスが鍵を握る

いかにして我々は、今日の民主主義の基礎となる政治制度を獲得していったのか。

[本書の主な内容]
●法の支配にまつわる現代の混乱
●CEOとなったローマ教皇
●教会が国家になる 国家が教会になる
●「唐宋変革期」がもたらした中国の近代性
●よい統治機構、悪い統治機構
●政治における説明責任の誕生
●家産制絶対主義のはじまり
●絶対主義に抵抗できなかったフランス
●スペイン国家の財政破綻
●ハンガリーの立憲主義と国家衰退
●ロシア絶対主義の起源
●イギリスの政治的団結の起源
●政治制度の発展の一般的メカニズム
●暴力と機能不全な均衡
●政治制度の発展の過去・未来
ほか

……そうした問いや疑問を持って、『歴史の終わり』以来約20年ぶりに政治制度の問題に本格的に取り組んだのが、本書『政治の起源』である。近代的政治制度は、人類史の中で、どのようにして出現したのか――。実にスケールの大きな問いを、これまた実に壮大な叙述で、とりあえずフランス革命期まで追っている。学問の世界がどんどんと狭い専門領域に閉じこもる時代に、こうした大きな構えで著作を世に問う学者はきわめて少なくなった。一人で通史を書く学者もまれだ。そうした意味で、フクヤマは貴重な存在であり、また学者というより思想家と呼ぶのが相応しい。――<解説より>

(原題)
The Origins of Political Order

政治の起源 下 人類以前からフランス革命まで

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