新とはずがたり
後深草院の寵姫二条の性の遍歴と精神の再生
野の花に似て儚(はかな)げな美少女は、父親のような後深草院(ごふかくさいん)の寵姫となりながら弟宮や実兼(さねかね)の恋人になった。やがて出家し放浪した二条の、己の性の遍歴を赤裸々に吐露した禁断の書「とはずがたり」を、実兼を語りべに、一遍との出会を出家の動機に再構築、新しい二条像に迫る。二条の真実と精神の再生を解く会心作。
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