野菜讃歌

著:庄野 潤三
定価:1,540円(本体1,400円)

丘の上の家に移り住んで幾十年が経ち、“禿山”だった庭には木々や草花が育ち、鳥達が訪れる。巣立った子供や身近な人々の間を手作りや到来の品が行き交い、礼状に温かく心が通い合う。「野菜が好き」と語り出す食べ物の話、父母や師友への追懐、自作の周辺等、繰り返しとみえてその実同じではあり得ない日常を、細やかな観察眼と掌で撫でさする慈しみを以て描き静かな感動を誘う随筆43篇に、中篇「私の履歴書」を併録。


平穏な日常を描き続けた庄野文学の最終章!

『夕べの雲』など、家族の平凡な日常を静かな筆致で描く庄野文学。
小説と随筆の間の独特の世界はその死まで変わることなく続いた。
「私の履歴書」併録の随筆集。

野菜讃歌

書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る