筋書きで真犯人は見つからない。 「落ちるな。必ず証拠を見つけ出すから」 何度でも足を運ぶ。それが刑事の誇り。 時は1990年、科学捜査の夜明けを迎えようとしていた。 板橋区内の公園でイベントサークル主宰者が刺殺された。乱れた男女関係、バブル期の借金を取り立てる金融屋、男が執着して通った六本木のキャバクラ嬢……。 スピード解決を目指すエリート検事は容疑者を固めた。検事主導の捜査本部に、若き警視庁捜査一課刑事は抗えるのか。
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