紙の眼

著:大山 尚利
定価:880円(本体800円)

通り魔事件にざわめく街に増殖する、眼が描かれた貼り紙――主人公の「彼」は、ある朝、勤務先の入り口脇に眼が描かれた貼り紙を見つける。その奇妙な紙は、しだいに街中に増殖していく。一方で、「彼」は日常生活を盗撮された写真を誰かから送りつけられるようになる。連続して起こる通り魔事件と、「彼」を苦しめる盗撮写真や貼り紙に描かれた眼とは関係が?――都市生活者の不安を捉えた表題作ほか、書下ろし短編5編を収録。


通り魔事件にざわめく街に増殖する、目が描かれた貼り紙――郵便局に勤める「彼」は、ある朝、勤務先の入り口脇に眼の絵が描かれた貼り紙を見つける。その奇妙な貼り紙は、しだいに街中に増殖していくようだった。一方で、「彼」は日常生活を盗撮された写真を誰かから送りつけられるようになる。街で連続して起こる通り魔事件と、「彼」を苦しめる盗撮写真や貼り紙に描かれた眼とは関係があるのか――都市生活者の不安を浮遊感あふれる筆致で捉えた表題作ほか、書下ろし短編5編を収録。

紙の眼

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