硝子の探偵と銀の密室
冬の日の朝。多摩湖畔に立つ一本桜の高枝に挟まる、ウエットスーツを着た変死体が発見される。さらに、現場近くの邸宅では新たな死体が密室状態で見つかる。警視庁の和久井遥香が率いる捜査本部は3人の参考人をあぶり出すが真相は掴めない。不可解な事件に、警視庁の刑事部長は「ガラスの名探偵」こと朝倉透に解決を依頼するが――!?
前夜に東京で大雪が降った冬の日の朝。多摩湖畔で女性の変死体が発見された。死体は湖のわきに立つ一本桜の高枝に挟まり、なぜかウエットスーツを着ていた。
現場に向かった警視庁捜査一課の理事官、和久井遥香は、現場近くの邸宅で新たな変死体が発見されたとの報せを受ける。発見時の邸宅は、完全な密室状態だった……。
遥香の率いる捜査本部は3人の参考人をあぶり出すが、容疑者は割り出せなかった。不可解な二つの事件に、警視庁の刑事部長が解決を依頼したのは、、「ガラスの名探偵」との異名をもつ朝倉透だった。しかし朝倉は、仕事は助手の高杉小太郎まかせ、肝心の推理は失敗続き、という迷探偵ぶりを発揮するばかりだった――!?
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