講談社BOOK倶楽部

追憶の夜想曲(ノクターン) 中山七里

「追憶の夜想曲(ノクターン)」中山七里

贖罪の奏鳴曲(ソナタ)表紙
前作を凌ぐリーガル・サスペンス!『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』文庫版も同時刊行!

豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司(みこしばれいじ)は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平(みさききょうへい)。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の行方は?

『追憶の夜想曲(ノクターン)』
著者:中山七里
定価:本体1,600円(税別)

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『追憶の夜想曲』試し読み PDF:1.47MB


「追憶の夜想曲(ノクターン)」へとつながる話題本、文庫化
贖罪の奏鳴曲(ソナタ)表紙

最強・最悪の弁護士登場。
幼女殺しの過去を持つ、弁護士・御子柴礼司。
狙うは3億円の保険金殺人事件。
驚愕のどんでん返し法廷が開幕する!

『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』
著者:中山七里
定価:本体680円(税別)

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著者メッセージ

デビュー以来、続編を避けてきた。読者が想像するほど続編は簡単ではない。第一作で主人公は描き尽くされ、テーマも語り尽くされている。その上、同じ主人公で物語を紡いでも中身はスカスカになってしまう――そう危惧していたから音楽ミステリーのシリーズも一作ごとに主人公を替え、正統な続編を書くことから逃げていた。わたしにとっては鬼門のようなジャンルだったのだ。

ところが今作『追憶の夜想曲(ノクターン)』は御子柴礼司を主人公とした、紛れもない続編である。前作『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』がお蔭様でご好評をいただき、続編をと要望されたのだが、今回ばかりは逃げる訳にいかないと腹を括った次第だ。デビュー四年目にして初の続編ということであり、その不安と緊張感は通常の二割増しだった。よく連載途中に失踪しなかったものだと、これは自分を誉めてやりたい。

尚、わたしの小説では他の小説のキャラクターが出張することが多いが、この物語で御子柴と対峙するのは岬という検事。この苗字におや、と興味を持たれた方は是非ともお手に取っていただきたい。

著者写真

中山七里(なかやましちり)

1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』が各誌紙で話題となる。近著に『スタート!』『いつまでもショパン』『切り裂きジャックの告白』『七色の毒』などがある。


書店さんに早くも大反響!!

二転、三転する法廷が進むにつれ明かされる過去。この弁護士は、一体何者なのか?(書泉グランデ 近藤茂樹さん)

引っかかるものかと読んでも、またどんでん返しされました。無念!(大垣書店イオンモールKYOTO店 辻香月さん)

孤高の悪辣弁護士「御子柴礼司」、最高のヒールです!!(SHIBUYA TSUTAYA 内山はるかさん)

まさかの展開の連続に驚き、結末は想像を超えてました!(ブックスキヨスク新大阪店 山本和枝さん)

社会派な視点、驚きの真相、胸を熱くさせるラストまで、エンターテインメント作品として完璧ともいえる完成度に唸るばかりです。(ときわ書房本店 宇田川拓也さん)

御子柴の能力は、まさに諸刃の剣! 重いテーマでありながら、読者をどんどん引き込むのは、さすが中山七里さん!!(文教堂浜松町店 大浪由華子さん)

御子柴はどうしてこの弁護をしたのか。人を守ること、守られることの意味を考えさせられた。(紀伊國屋書店横浜みなとみらい店 安田有希さん)

担当者コメント

少年犯罪の過去がありながらも、弁護士となった御子柴礼司。どんな罪でも執行猶予を勝ち取るという辣腕ながら、法外な弁護料を要求するという“悪辣”なキャラクターは、強烈な印象を残し、『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』を読んだ方から、「ぜひ続編を!」という声を多数いただきました。そのリクエストにお応えしての本作は、前作以上の迫力に満ちた法廷サスペンス&ミステリーです。

そして中山作品といえば、もはや「お約束」ともいえる「どんでん返し」! この作品も、期待に背かない鮮烈な結末が待っています。ぜひとも多くの方に読んでいただき「第3弾を!」という熱烈なリクエストをお待ちしています!!