そして、星の輝く夜がくる

著:真山 仁
定価:1,650円(本体1,500円)

2011年5月、東日本大震災、被災地にある遠間第一小学校に応援教師として、神戸から小野寺徹平が赴任した。彼も阪神淡路大震災での被災経験を持っていた。東北の子供には耳慣れない関西弁で話す小野寺。生徒たちとの交流の中で、彼は被災地の抱える問題、現実と向かい合っていく。被災地の現状と混乱。小学校を舞台に震災が浮き上がらせた日本の問題点、そして未来へと向かっていく希望の連作短編集。


2011年3月11日、東日本大震災。地震・津波による死者・行方不明者は2万人近くのぼった。
2011年5月、被災地にある遠間第一小学校に、応援教師として神戸から小野寺徹平が赴任した。小野寺自身も阪神淡路大震災での被災経験があった。
東北の子供には耳慣れない関西弁で話す小野寺。生徒たちとの交流の中で、被災地の抱える問題、現実と向かい合っていく。被災地の現実、日本のエネルギー問題、政治的な混乱。小学校を舞台に震災が浮き上がらせた日本の問題点。その混乱から未来へと向かっていく希望を描いた連作短編集。
被災地の子供が心の奥に抱える苦しみと向かい合う「わがんね新聞」、福島原子力発電所に勤める父親を持つ転校生を描いた「“ゲンパツ”が来た!」、学校からの避難の最中に教え子を亡くした教師の苦悩と語られなかった真実を描いた「さくら」、ボランティアと地元の人たちとの軋轢を描く「小さな親切、大きな……」、小野寺自身の背景でもある阪神淡路大震災を描いた「忘れないで」。そして、震災をどう記憶にとどめるのか? 遠間第一小学校の卒業制作を題材にした「てんでんこ」の六篇を収録。
阪神大震災を経験した真山仁だからこそ描くことのできた、希望の物語。

そして、星の輝く夜がくる

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